27エアコンに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
(1)エキスパンション・バルブは、レシーバを通ってきた低温・低圧の液状冷媒を、細孔から噴射させるとにより、急激に膨張させて、高温・高圧の霧状の冷媒にする。
(2)レシーバは、エバポレータ内における冷媒の気化状態に応じて噴射する冷媒の量を調節する。
(3)コンプレッサは、室内の熱を奪って気体になった冷媒を吸入・圧縮し、液体になりやすい低温・低圧の冷媒にしている。
(4)サブクール式コンデンサは、コンデンサ部から送り出された液状冷媒をサブクール部で更に冷却することで冷房性能の向上を図っている。
解く
(1)エキスパンション・バルブは、レシーバを通ってきた低温・低圧の液状冷媒を、細孔から噴射させるとにより、急激に膨張させて、高温・高圧の霧状の冷媒にする。
エキスパンション・バルブ及びエバポレータ
エキスパンション・バルプは、図のようなもので、次に示す二つの働きをする。

・レシーバを通ってきた高温・高圧の液状冷媒を、細孔から噴射させることにより、急激に膨張させて、低温・低圧の霧状の冷媒にする。
・エバポレータ内における冷媒の気化状態に応じて噴射する冷媒の量を調節する。
エバポレータは、霧状の冷媒が内部で気化することにより、通過する空気から熱を奪う働きをするため、エバポレータの能力を十分に発揮するには、霧状の冷媒が周囲の熱を奪って、常にエバポレータ出口で気化が完了するような状態に保たなければならない。そのため、室内温度(冷房負荷)の変動及びコンプレッサ回転速度の変動に応じて冷媒量を自動的に調節している。
冷媒量を調節する基本的な仕組みは、図のようにダイヤフラム室とそれに直結されたニードル・バルブの開閉によって行われており、図で示すダイヤフラム室のA室にはガス状冷媒が封入されている。

(2)レシーバは、エバポレータ内における冷媒の気化状態に応じて噴射する冷媒の量を調節する。
レシーバ
レシーバは、図のようなもので、コンデンサで液化した冷媒を冷房負荷に応じてエバポレータに供給できるように、一時的に蓄えるようにしたもので、液状冷媒とガス状冷媒を分離する役目をしている。また、冷凍サイクル中に水分が含まれていると、各部品を腐食させたり、後述するエキスパンション・バルブの細孔で凍結して冷媒の流れを阻害することがある。

(3)コンプレッサは、室内の熱を奪って気体になった冷媒を吸入・圧縮し、液体になりやすい低温・低圧の冷媒にしている。
コンプレッサ
エアコンの心臓部に当たるコンプレッサは、エバポレータで室内の熱を奪って気体になった低温・低圧の冷媒を吸入・圧縮し、液体になりやすい高温・高圧にして後述するコンデンサに送り出す役割をしている。
コンプレッサは、ベルト及びマグネット・クラッチを介してエンジンで駆動されるものと、モータで駆動されるものとがあり、モータで駆動される電動のものはハイプリッド自動車や電気自動車(EV)などに用いられている。
(4)サブクール式コンデンサは、コンデンサ部から送り出された液状冷媒をサブクール部で更に冷却することで冷房性能の向上を図っている。
また、冷房性能の向上を図るために、図に示した従来からある冷凍サイクルにおいて別々に設置していたレシーバとコンデンサを一体化させ、レシーバのあとにサプクール部を設けたものがある。
このコンデンサは、一般にサブクール式と呼ばれ、図のようにコンデンサ部(凝縮部)、レシーバ部(気液分離部)、サブクール部(過冷却部)で構成されており、冷媒はコンデンサ部、レシーバ部、サブクール部の順に通過し、コンデンサ部で一部が液化された後に、レシーバ部でガス状冷媒と液状冷媒に分離され、液状冷媒がサプクール部に送られる。サブクール部で液状冷媒を更に冷却することで冷房性能の向上を図っている。
よって答えは(4)