22.ホイール及びタイヤに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)タイヤの転がり抵抗のうちタイヤの変形による抵抗は、路面の状況、速度及びタイヤの種類、構造、エア圧などの影響を受ける。
(2)アルミニウム合金製ホイールの3ピース構造は、絞り又はプレス加工したインナ・リムとアウタ・リムに、鋳造又は鍛造されたディスクをボルト・ナットで締め付け、更に溶接したものである。
(3)タイヤの走行音のうちスキール音は、タイヤのトレッド部が路面に対してスリップして局部的に振動を起こすことによって発生する。
(4)ダイナミック・アンバランスとは、タイヤ(ホイール付き)の一部が他の部分より重い場合、ゆっくり回転させると重い部分が下になって止まることをいう。
解く
(1)タイヤの転がり抵抗のうちタイヤの変形による抵抗は、路面の状況、速度及びタイヤの種類、構造、エア圧などの影響を受ける。
タイヤの変形による抵抗
タイヤは、回転するごとに路面により圧縮され、再び原形に戻ることを繰り返す。タイヤを構成するゴムやコードが完全な弾性体であれば、圧縮に要したエネルギは原形に戻るときに完全に放出されるが、実際は弾力として放出されるエネルギは一部分である。これがタイヤの変形による抵抗の原因であり、この抵抗は、一般にタイヤの転がり抵抗の中で最も大きく、路面の状況、速度及びタイヤの種類、構造、エア圧などの影響を受ける。
(2)アルミニウム合金製ホイールの3ピース構造は、絞り又はプレス加工したインナ・リムとアウタ・リムに、鋳造又は鍛造されたディスクをボルト・ナットで締め付け、更に溶接したものである。
3ピース構造
3ピース構造は、図のように絞り又はプレス加工したインナ・リムとアウタ・リムに、鋳造又は鍛造されたディスクをボルト・ナットで締め付け、更に溶接したもので、一般にホイールのデザイン性に優れている。

(3)タイヤの走行音のうちスキール音は、タイヤのトレッド部が路面に対してスリップして局部的に振動を起こすことによって発生する。
タイヤの走行音の種類
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走行音の種類 |
発生原因と音の様子 |
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パターン・ノイズ |
タイヤの溝の中の空気が、路面とタイヤの間で圧縮され、排出されるときに 出る音で、溝が1秒間に通過する数と同じ周波数の音からなる。 |
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急発進、急制動、急旋回などのときに発する”キー"という鋭い音で、タイヤ のトレッド部が路面に対してスリップして局部的に振動を起こすことによっ て発生する。 |
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ロード・ノイズ |
荒れた路面などをタイヤが通過するときの振動による音で、路面に特殊な加 工がしてあるときには、パターン・ノイズのような音になる。 |
(4)ダイナミック・アンバランスとは、タイヤ(ホイール付き)の一部が他の部分より重い場合、ゆっくり回転させると重い部分が下になって止まることをいう。
重量のアンバランスによる振動
(a)スタティック・アンバランス
タイヤ(ホイール付き)の一部が他の部分より重い場合、ゆっくり回転させると重い部分が下になって止まる。このアンバランスをスタティック・アンバランスといい、タイヤの回転中はこの部分に遠心力が余分に働き、タイヤが上下に振動する。
(b)ダイナミック・アンバランス
タイヤ(ホイール付き)にスタティック・アンバランスがない状態で、高速で回転させたときにタイヤが横振れを起こすことがある。このアンバランスをダイナミック・アンバランスといい、主としてシミー(注3参照)の原因になる。
(注3)シミーとは、走行中に起こる前輪の横振れにより、ステアリング・ホイールが回転方向に継続的に振動する現象をいう。
よって答えは(4)