自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

令和7年3月実施2級ガソリン問題17:電動式パワー・ステアリング

17.電動式パワー・ステアリングに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)ホールIC式のトルク・センサを用いたものは、トーション・バーにねじれが生じると検出リングの相対位置が変位し、検出コイルに掛かる起電力が変化する。

 

(2)ピニオン。アシスト式では、ステアリング・ギヤのピニオン部にトルク・センサ及びモータが取り付けられ、ステアリング・ギヤのピニオンに対して補助動力を与えている。

 

(3)スリーブ式のトルク・センサは、検出コイルとインプット・シャフトの突起部間の磁カ線密度の変化により、操舵力と操舵方向を検出している。

 

(4)コラム・アシスト式では、モータがステアリング・コラムに取り付けられ、ステアリング・シャフトに対して補助動力を与えている。

 

 

解く

 

(1)ホールIC式のトルク・センサを用いたものは、トーション・バーにねじれが生じると検出リングの相対位置が変位し、検出コイルに掛かる起電力が変化する。

 

図に示すリング式は、ステアリング・ホイール側となるインプット・シャフトとステアリング・ギヤ側となるアウトプット・シャフトに回転差が生じると、インプット・シャフトに固定された検出リングA・Bとアウトプット・シャフトに固定された検出リングCも同時に回転差が生じ、検出リングBとCの突起部間における対向面積が変わる。この対向面積の変化によって検出コイルのインダクタンスが変化することを利用して、操舵力と操舵方向を検出することができる。

なお、ECUは温度の変動によって生じる検出コイルのインダクタンスの変化を温度補償コイルで補償している。

ステアリング・ホイールを操舵すると、ステアリング・ホイール(入力軸)側の操舵力と、ステアリング・ギヤ(出力軸)側の路面抵抗によりトーション・バーにねじれが生じる。スリーブ式では、このねじれ量と同じ量だけスリットが、リング式では検出リングの相対位置が変位し、検出コイルに掛かる起電力が変化する。

 

 

(2)ピニオン。アシスト式では、ステアリング・ギヤのピニオン部にトルク・センサ及びモータが取り付けられ、ステアリング・ギヤのピニオンに対して補助動力を与えている。

 

図はピニオン・アシスト式のもので、ステアリング・ギヤのピニオン部にトルク・センサ及びモータが取り付けられ、ピニオンに対して補助動力を与えている。

(3)スリーブ式のトルク・センサは、検出コイルとインプット・シャフトの突起部間の磁カ線密度の変化により、操舵力と操舵方向を検出している。

 

トルク・センサ

トーション・バーのねじれから操舵力と操舵方向を検出するトルク・センサには、コイルを用いたスリーブ式、リング式のほかにホールICを用いたものなどがある。

図に示すスリーブ式では、ステアリング・ホイール側となるインプット・シャフトは磁性体でできており、突起状になっている。検出コイルは、センサ・スリーブを挟んでインプット・シャフトの突起部との間に一定の磁カ線密度を保っている。

センサ・スリーブにはスリットが設けられ、このスリットの位置と突起部の位置が変化することでコイルと突起部間の磁カ線密度が変化するので、操舵力と操舵方向を検出することができる。

 

 

(4)コラム・アシスト式では、モータがステアリング・コラムに取り付けられ、ステアリング・シャフトに対して補助動力を与えている。

 

図はコラム・アシスト式のもので、モータはステアリング・コラムに取り付けられ、ステアリング・シャフトに対して補助動力を与えている。

よって答えは1