1.エンジンの性能に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
(1)熱損失は、冷却水の温度、潤滑油の粘度のほかにエンジン回転速度の影響が大きい。
(2)ポンプ損失(ポンピング・ロス)は、燃焼室壁を通して冷却水へ失われる冷却損失、排気ガスにもち去られる排気損失、ふく射熱として周囲に放散されるふく射損失からなっている。
(3)体積効率と充填効率は、平地や高山など気圧の低い場所でも差はほとんどない。
(4)機械損失は、ピストン、ピストン・リング、各べアリングなどの摩擦損失とウォータ・ポンプ、オイル・ポンプ、オルタネータなど補機駆動の損失からなっている。
解く
(1)熱損失は、冷却水の温度、潤滑油の粘度のほかにエンジン回転速度の影響が大きい。
熱損失
熱損失とは、燃焼ガスの熱量が愉却水や冷却空気などによって失われることをいい、燃焼室壁を通して冷却水へ失われる冷却損失、排気ガスにもち去られる排気損失、ふく射熱として周囲に放散されるふく射損失からなっている。
機械損失
機械損失は、ピストン、ピストン・リング、各べアリングなどの摩擦損失と、ウォータ・ポンプ、オイル・ポンプ、オルタネータなど補機駆動の損失からなっている。機械損失は、冷却水の温度、潤滑油の粘度のほかに回転速度の影響が大きい。
(2)ポンプ損失(ポンピング・ロス)は、燃焼室壁を通して冷却水へ失われる冷却損失、排気ガスにもち去られる排気損失、ふく射熱として周囲に放散されるふく射損失からなっている。
熱損失
(3)体積効率と充填効率は、平地や高山など気圧の低い場所でも差はほとんどない。
体積効率と充填効率は、平地ではほとんど同じであるが、高山など気圧の低い場所では差を生じる。ガソリン・エンジンの体積効率は、一般に0.8ぐらいである。
(4)機械損失は、ピストン、ピストン・リング、各べアリングなどの摩擦損失とウォータ・ポンプ、オイル・ポンプ、オルタネータなど補機駆動の損失からなっている。
機械損失
機械損失は、ピストン、ピストン・リング、各べアリングなどの摩擦損失と、ウォータ・ポンプ、オイル・ポンプ、オルタネータなど補機駆動の損失からなっている。機械損失は、冷却水の温度、潤滑油の粘度のほかに回転速度の影響が大きい。
よって答えは（4）
