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自動車整備士資格試験を解く

令和7年3月実施1級小型問題24:振動と騒音の防止

24.振動と騒音の防止に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)吸音材には、多孔質で通気性の高いグラスウール、フェルトなどがあり、一般に、高い振動周波数帯に効果があり、厚くなるほど低い振動周波数も補完する。

 

(2)振動抑制(ダンピング)材料は、振動エネルギを熱エネルギに変換することにより、振動体の振動レベルを減少させるものであり、その種類は非拘束型と拘束型に分類される。

 

(3)一般に、音は高い振動周波数ほど遮音しやすく、遮音性能を高める場合には、厚い遮音壁や、ダッシュ・パネル部、ホイール・ハウス部などの遮音壁を二重にするなどの工夫が施されている。

 

(4)マス・ダンパは、共振系にばね(実際にはゴム)と重りを取り付けることにより、一つの固有振動数による大きな振動を二つの固有振動数による小さな振動に分散し、振動レベルや音圧レベルを小さくするものである。

 

解く

(1)吸音材には、多孔質で通気性の高いグラスウール、フェルトなどがあり、一般に、高い振動周波数帯に効果があり、厚くなるほど低い振動周波数も補完する。

 

吸音材

吸音とは,音(空気の振動)を吸収して拡散を防ぎ,音圧レベルを低下させることである。吸音材には,多孔質で通気性の高いグラスウール,フェルト,アスファルト・シートなどがあり,吸音目的に合わせて、単独又は,複数の素材を組み合わせた内装材が使用されている。般に吸音材は,高い振動周波数帯の振動体に効果があり,厚くなるほど低い振動周波数も補完する。また,音が効率よく吸音材に吸収されることが必要である。特にルーフ・ヘッド・ライニングは,乗員の耳に近く,面積も広いので,吸音材の種類(発泡材やフェルト,ウレタン・フォーム等)や使用法に工夫を施すことで,車内音がルーフ部で効率よく吸音されるようにしている。図は,吸音材の厚さによる性能を示したものである。

よって(1)は適切

 

(2)振動抑制(ダンピング)材料は、振動エネルギを熱エネルギに変換することにより、振動体の振動レベルを減少させるものであり、その種類は非拘束型と拘束型に分類される。

 

振動抑制(ダンピング)材料

振動体(発音体)であるボデー・パネルの振動は,振動の抑制に効果のある材料を用いて低減することができる。振動の抑制は,振動エネルギを熱エネルギに変換することにより,振動体の振動レベルを減少させるものである。振動抑制材料は,図のように非拘束型と拘束型に分類される。非拘束型は,パネルの振動で,図(1)のように,振動抑制材料が伸び縮みをすることにより,振動を抑制する。この振動抑制効果は,振動抑制材料の厚みにほば比例している。拘束型は,非拘束型に図(2)のように,拘束層(鋼板・樹脂など)を追加したもので,適切な材料を選ぶことにより,高い振動抑制作用を示す。

よって(2)は適切

 

(3)一般に、音は高い振動周波数ほど遮音しやすく、遮音性能を高める場合には、厚い遮音壁や、ダッシュ・パネル部、ホイール・ハウス部などの遮音壁を二重にするなどの工夫が施されている。

 

遮音壁

遮音とは,音(空気の振動)を遮断することである。一般的には,遮音壁と呼ばれる隔壁を設けることにより,図のように高い遮音性能が得られる。高い振動周波数ほど遮音しやすく,更に遮音性能をめるためには,遮音壁を厚くしたり,ダッシュ・パネル部,ホイール・ハウス部などの遮音壁を二重にするなどの工夫が施されている。このほか二重壁の間に吸音材を挟むなどの方法がある。また,遮音壁の大敵は穴やすき間であり,シーラやグロメットが一つでも欠けると,遮音性能は大幅に低下する。

 

よって(3)は適切

 

(4)マス・ダンパは、共振系にばね(実際にはゴム)と重りを取り付けることにより、一つの固有振動数による大きな振動を二つの固有振動数による小さな振動に分散し、振動レベルや音圧レベルを小さくするものである。

 

よって(4)は不適切

よって答えは4