7.パラレル・シリーズ・ハイプリッド・システムの点検・整備上の注意事項として、適切なものは次のうちどれか。
(1)牽引時は、前輪が接地した状態で行うと破損や故障の状態によってはインバータが発電し、漏電による火災の恐れがあるため、前輪又は4輪とも持ち上げた状態で行う。
(2)高電圧のコネクタや端子に触れる場合は、サービス・プラグを抜いた後、5分間を経てモータ内の高電圧コンデンサを放電させてから行う必要がある。
(3)補機バッテリには、専用のバッテリが採用されているため、急速充電器の使用が禁止されている。また、バッテリを交換する場合は、必ず、専用のものと交換しなければならない。
(4)エンジン・ルームの点検・整備を行う場合は、エンジンが始動しないように、事前に整備モードへの切り替え操作を行う必要がある。
解く
(1)牽引時は、前輪が接地した状態で行うと破損や故障の状態によってはインバータが発電し、漏電による火災の恐れがあるため、前輪又は4輪とも持ち上げた状態で行う。
牽引時の注意
前輪が接地した状態で牽引を行うと,破損や故障の状態によってはモータが発電し漏電による火災の恐れがあるため,図のように前輪又は 4 輪とも持ち上げた状態で牽引する。

|
よって(1)は不適切 |
|
(2)高電圧のコネクタや端子に触れる場合は、サービス・プラグを抜いた後、5分間を経てモータ内の高電圧コンデンサを放電させてから行う必要がある。
高電圧のコネクタや端子に触れるときには,図 のようにサービス・プラグを抜いた後,5 分間を経てインバータ内の高電圧コンデンサを放電させてからにすること。

よって(2)は不適切
(3)補機バッテリには、専用のバッテリが採用されているため、急速充電器の使用が禁止されている。また、バッテリを交換する場合は、必ず、専用のものと交換しなければならない。
補機バッテリ上がり時の処置
補機バッテリが上がってしまうと,HV バッテリが正常であっても,ハイブリッド・システムが始動できず,走行不能になるため,以下の手順で処置をする。補機バッテリは専用のバッテリのため,急速充電器は絶対に使用してはいけない。また,交換するときは,必ず専用のバッテリと交換しなければならない。
1.シフト・レバーを P レンジにして,パーキング・ブレーキを掛ける。
2.イグニション・キーを抜く。
3.救援車の 12V バッテリと,自車の補機バッテリをブースタ・ケーブルを使用して、次の順序で図のように接続する。
ⅰ)自車のバッテリの(+)端子
ⅱ)救援車のバッテリの(+)端子
ⅲ)救援車のバッテリの(-)端子
ⅳ)自車のラッゲージ・ドア・ストライカ

4.救援車のエンジンを始動し、エンジン回転速度を少し高めに保持し、5分間充電する。
5.イグニション・スイッチをスタートにして、ハイブリッド・システムを始動する。(このとき、ハイブリッド・システムが始動せず、警告灯が点灯した場合は、HVバッテリの放電が考えられる。)
6.ブースタ・ケーブルを接続したときの逆の手順で取り外す。
よって(3)は適切
(4)エンジン・ルームの点検・整備を行う場合は、エンジンが始動しないように、事前に整備モードへの切り替え操作を行う必要がある。
エンジン・ルーム点検・整備時の注意
ハイプリッド車では,イグニション・スイッチONでメータ内のREADY(走行可能表示灯)ランプ点灯時には,
工ンジンを自動的に始動,停止する。そのため,エンジン・ルームの点検・整備を行う前には,必ず,イグニ
ション・キーを抜かなければならない。
よって(4)は不適切
よって答えは(3)