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自動車整備士資格試験を解く

令和5年10月実施2級ジーゼル問題14:オルタネータに関する記述

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オルタネータに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。        

 

 

(1) 一般に自動車用のオルタネータでは,結線が簡単で,中性点を利用できるスター結線が採用されている。        

(2) ダイオードの点検では,サーキット・テスタの抵抗測定レンジを用いてダイオードの端子側に(+),ホルダ側に(-)のテスト棒を当てたときと,逆に当てたときの抵抗値との差が非常に大きければ正常である。        

(3) オルタネータ回転中にオルタネータB端子が外れると,バッテリへの充電が行われなくなり,制御回路は異常を検出しチャージ・ランプを点灯する。        

(4) 充電系統に異常が生じたとき,IC内の制御回路がチャージ・ランプを点灯させているが,過放電などによる規定値以下の低電圧状態を制御回路が検出した場合,チャージ・ランプは点灯しない。        

 

 

解く

(1) 一般に自動車用のオルタネータでは,結線が簡単で,中性点を利用できるスター結線が採用されている。

適切

自動車用のオルタネータでは,一般にスター結線が採用されている。その理由は,次のとおりである。

・結線が簡単である。

・最大出力電流は劣るが低速特性に優れている。

・中性点を利用できる。

 

(2) ダイオードの点検では,サーキット・テスタの抵抗測定レンジを用いてダイオードの端子側に(+),ホルダ側に(-)のテスト棒を当てたときと,逆に当てたときの抵抗値との差が非常に大きければ正常である。        

適切

ダイオードの点検

サーキット・テスタの抵抗測定レンジを用いて,図のように各ダイオードの端子とホルダ間において,端子側に(+),ホルダ側に(-)のテスト棒を当てたときと,逆に当てたときの抵抗値を測定する。このとき,一方向の抵抗値と逆方向の抵抗値との差が非常に大きければ正常と判断する。

(3) オルタネータ回転中にオルタネータB端子が外れると,バッテリへの充電が行われなくなり,制御回路は異常を検出しチャージ・ランプを点灯する。

適切

オルタネータB端子外れ

オルタネータ回転中にB端子が解放状態になると,バッテリへの充電が行われなくなるので.バッテリ電圧(S端子の電圧)が徐々に低下する。S端子の電圧が調整電圧以下になると発電量を増やすためにB端子電圧は上昇するが,バッテリへの充電が行われないため,S端子の電圧は継続して徐々に低下していく。

S端子の電圧よりB端子電圧が規定の電圧以上に高くなると,制御回路は異常を検出しチャージ・ランプを点灯する。また,この場合,B端子の電圧を調整電圧より高くなるように制御する。

(4) 充電系統に異常が生じたとき,IC内の制御回路がチャージ・ランプを点灯させているが,過放電などによる規定値以下の低電圧状態を制御回路が検出した場合,チャージ・ランプは点灯しない。

不適切

過電圧時

ポルテージ・レギュレータ端子間の短絡などによる過圧を検出しチャージ・ランプを点灯する。

低電圧時

過放電などによる規定値以下の低電圧状態を制御回路が検出しチャージ・ランプを点灯する。

 

 

よって答えは4