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鉛バッテリに関する次の文章の(イ)と(ロ)に当てはまるものとして、下の組み合わせのうち、適切なものはどれか。
バッテリから取り出すことのできる電気量は、(イ)を小さくすると少なくなるが、5時間率放電の場合の放電終止電圧は、12Vバッテリで1セル当たり(ロ)と定めている。
(イ) (ロ)
(1) 放電電流 1.28V
(2) 放電電流 1.75V
(3) 放電率(時間率) 1.28V
(4) 放電率(時間率) 1.75V
解く
よって答えは(4)
放電特性曲線
バッテリをある一定電流で放電すると、端子電圧は、図のように下がり、この電圧低下は放電電流が大きいほど速くなる。バッテリはある程度以上に放電すると悪影響があるので、これ以上放電してはならないという一定の限度を定め、これを放電終止電圧という。放電終止電圧は5時間率放電の場合、12Vバッテリで10.5V(1セル当たり1.75V)であり、放電電流が大きくなるほど放電終止電圧は低く定められている。
なお、実際には図のように5時間率電流で放電させても、放電終止電圧に達するまでの時間は、5時間を若干超えるようになっている。