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令和6年10月実施2級ジーゼル問題28:ツイスト・ペア線を用いたCAN通信

28

ツイスト・ペア線を用いたCAN通信に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)CAN-H、CANーLともに2.5Ⅴの状態をレセシブという。

(2)受信側ECUは、受信したCAN-Hの電圧変化から情報を読み取るようになっている。

(3)各ECUは、各種センサの情報等をデータ・フレームとして、定期的にバス・ライン上に送信している。

(4)送信側ECUは、CAN-H、CAN-Lの2本のバス・ラインにCAN-H側は2.5V~3.5V、CAN-L側は2.5Ⅴ~1.5Ⅴの電圧変化として出力(送信)する。

 

 

解く

(1)CAN-H、CANーLともに2.5Ⅴの状態をレセシブという。

適切

(2)受信側ECUは、受信したCAN-Hの電圧変化から情報を読み取るようになっている。

不適切

(3)各ECUは、各種センサの情報等をデータ・フレームとして、定期的にバス・ライン上に送信している。

適切

通信方法

ECUは、各センサの情報を図に示すデータ・フレームとして、定期的にバス・ライン上に送信(定期送信データ)している。

(4)送信側ECUは、CAN-H、CAN-Lの2本のバス・ラインにCAN-H側は2.5V~3.5V、CAN-L側は2.5Ⅴ~1.5Ⅴの電圧変化として出力(送信)する。

適切

 

バス・ライン上の電圧変化

データ・フレームをバス・ラインに送信するときの電圧変化(出力信号)は、図に示すようにCAN特有の形となっている。

 

送信側ECUは、CAN-H、CAN-Lの2本のバス・ラインにCAN-H側は2.5~3.5V、CAN-L側は2.5~1.5Vの電圧変化として出カ(送信)する。また、受信側ECUは、受信したCAN-H、CAN-Lの電位差から情報を読み取るようになっている。

CAN-H、CAN-L共に2.5Vの状態をレセシブといい、CAN-Hが3.5V、CAN-Lが1.5Vの状態をドミナントという。

なお、2.5Vを中心に信号を変化させることで、アース不良などによる0Ⅴ電圧の変化(バス・ライン上の0Vが0.5V程上昇してしまう不具合)が発生した場合でも、通信を継続することができる。バス・ラインに用いる通信線をツイスト・ペア線にすることで、従来の通信方法と比べ信頼性が向上している。

 

 

よって答えは2