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ゲージ・マニホールドによるエアコンの点検に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。なお、エンジンを始動し、エアコン・スイッチをONにして、全てのドアを開けた状態とする。
(1)吸い込みロ切り替えの位置を内気にする。
(2)ブロア・モータの速度を最大にして、温度設定を最強冷にする。
(3)ゲージ・マニホールドの圧力値は、低圧側が0.15MPa~0.25MPa、高圧側が2.37MPa~2.57MPaであれば、冷媒量は正常と判断できる。
(4)エンジン回転速度を基準値(一般的に1,500min-1)にする。
解く
(1)吸い込みロ切り替えの位置を内気にする。
(2)ブロア・モータの速度を最大にして、温度設定を最強冷にする。
(3)ゲージ・マニホールドの圧力値は、低圧側が0.15MPa~0.25MPa、高圧側が2.37MPa~2.57MPaであれば、冷媒量は正常と判断できる。
(4)エンジン回転速度を基準値(一般的に1,500min-1)にする。
よって答えは(3)
冷凍回路
ここでは、冷媒にR134aを用いた車両について説明する。
冷媒量の点検
冷媒量の点検は、図に示すゲージ・マニホールドを用いた方法、外部診断器(スキャン・ツール)を用いた方法及びレシーバ後の冷凍サイクル途中に設けられたサイト・
グラス(のぞき窓)による簡易的な方法がある。サイト・グラスの有無は車両によって異なるので、ここでは、ゲージ・マニホールドによる点検方法について説明する。
(イ)ゲージ・マニホールドによる点検
ゲージ・マニホールドを車両に取り付けるときは、ます、図のようにゲージ・マニホールドの低圧及び高圧バルプ用ダイヤルを回しバルブを閉じる。その状態で、チャージング・ホース(クイック・ジョイント)を車両の高圧側・低圧側のサービス・バルブへ接続後、エンジンを始動し、全てのドアを開けた状態にして、次の手順で点検を行う。
ⅰ)エアコン・スイッチをONにして、エンジン回転速度を基準値(一般的に1,500min-1)にする。
ⅱ)ブロワ・モータの速度を最大にする。
ⅲ) 温度設定を最強冷にする。
ⅳ) 吸い込みロ切り替えの位置を内気にする。
ⅴ)ゲージ・マニホールドの圧力が表に示す圧力値になっていることを点検する。
冷媒量が正常時の圧力
低圧側圧力 |
0.15~0.25MPa |
高圧側圧力 |
1.37~1.57MPa |