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自動車整備士資格試験を解く

令和6年10月実施2級ジーゼル問題26:安全装置

26

安全装置に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)SRSエアバッグ関係のワイヤ・ハーネスは、他のワイヤ・ハーネスと区別するためにコネクタも含め色が黄色である。

(2)SRSエアバッグECUは、衝突時の衝撃を検出する「Gセンサ」及び「判断/セーフィング・センサ」を内蔵している。

(3)SRSエアバッグのインフレータは、電気点火装置(スクイブ)、着火剤、ガス発生剤、フィルタなどを金属の容器に収納している。

(4)フォース・リミッタ(ロード・リミッタ)機能は、前面衝突時にシート・ベルトのたるみを瞬時に取り、前席の乗員をシート・バックに固定してシート・ベルトの効果を一層高めるものである。

 

 

 

解く

 

(1)SRSエアバッグ関係のワイヤ・ハーネスは、他のワイヤ・ハーネスと区別するためにコネクタも含め色が黄色である。

適切

ワイヤ・ハーネス

SRSエアバッグ関係のワイヤ・ハーネスは、他のワイヤ・ハーネスと区別するためにコネクタも含め色を黄色にしている。また、接続箇所を極力少なくすると共に接続コネクタのロックを二重にし、更に端子部を耐食性に優れた金メッキを施すなどして、接続信頼性の向上を図っている。

なお、エアバッグアセンブリやケーブル・リールなどのコネクタは、整備などでコネクタを取り外した場合、コネクタ内で全ての端子が短絡され、静電気などでSRSエアバッグが誤作動しないようになっている。

 

(2)SRSエアバッグECUは、衝突時の衝撃を検出する「Gセンサ」及び「判断/セーフィング・センサ」を内蔵している。

適切

SRSエアバッグECU

ECUは、衝突時の衝撃を検出するGセンサと判断/セーフィング・センサを内蔵しており、図のように、後述するインパクト・センサで検出した衝撃をもとに衝突の判定を行う衝突判定回路、エアバッグを展開させるためのインフレータを作動させる出力制御回路、そのほかに、バッテリの電圧低下や衝突時の電源故障に備える電源供給回路、故障を監視している故障診断回路などで構成されている。

(3)SRSエアバッグのインフレータは、電気点火装置(スクイブ)、着火剤、ガス発生剤、フィルタなどを金属の容器に収納している。

適切

インフレータは、図のように電気点火装置(スクイブ)、着火剤、ガス発生剤、フィルタなどを金属の容器に収納している。前面衝突時の衝撃が規定値を超えると、ECUにより電気点火装置を作動させて着火剤に点火する。着火剤が燃焼する熱でガス発生剤を燃焼させることによりガスを発生させ、フィルタを通してエアバッグに送り込み展開させる。助手席用は、大容量のエアバッグに効率よくガスを送り込むために円筒形状にしている。

(4)フォース・リミッタ(ロード・リミッタ)機能は、前面衝突時にシート・ベルトのたるみを瞬時に取り、前席の乗員をシート・バックに固定してシート・ベルトの効果を一層高めるものである。

不適切

フォース・リミッタ(ロード・リミッタ)機能

フォース・リミッタ機能は、プリテンショナ機能が作動した際に、規定値以上の荷重がシート・ベルトに掛かったとき、シート・ベルトが拘束効果を保持しながら引き出されることで、乗員に過大な力が加わるのを防ぐものである。

 

プリテンショナ機能

プリテンショナ機能は、SRSエアバッグと連動して作動するようになっており、前面衝突時にシート・ベルトのたるみを瞬時に取り、前席の乗員をシート・バックに固定してシート・ベルトの効果を一層高めるものである。

 

 

よって答えは4