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図に示すエア・油圧式の制動倍カ装置に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)Aはパワー・ピストン部で、エア・タンクからのエアによりパワー・ピストンは右側へ移動し、プッシュ・ロッドを介してDに作用する。
(2)Bはリレー・バルブ部で、ブレーキ・バルブから送られたエアの圧力に応じて、エア・タンクからのエアをパワー・シリンダに送り込む作用をする。
(3)Cはピストン・ストローク検出部で、パワー・ピストンのストロークが大きくなると、スイッチがONからOFFとなり運転者に危険を知らせる。
(4)Dはハイドロリック・ピストン部で、ハイドロリック・ピストンが右側に移動すると、ハイドロリック・シリンダのブレーキ液を加圧する。
解く
(1)Aはパワー・ピストン部で、エア・タンクからのエアによりパワー・ピストンは右側へ移動し、プッシュ・ロッドを介してDに作用する。
適切
(2)Bはリレー・バルブ部で、ブレーキ・バルブから送られたエアの圧力に応じて、エア・タンクからのエアをパワー・シリンダに送り込む作用をする。
適切
(3)Cはピストン・ストローク検出部で、パワー・ピストンのストロークが大きくなると、スイッチがONからOFFとなり運転者に危険を知らせる。
不適切
(d)ピストン・ストローク検出部の作動
パワー・ピストンのストロークが正常な場合には、ピストン・ストローク検出部のブッシュ・ロッドは動かないため、
図のようにスイッチはプッシュ・ロッドの切り欠き部に入り込み、スイツチはOFFとなっている。
ブレーキの液圧系統に液漏れが生じた場合など、パワー・ピストンのストロークが大きくなると、パワー・ピストンがプッシュ・ロッドを押し、切り欠き部が
右側に移動することでスイッチがONとなり、コンビネーション・メータ内のブレーキ・ウォーニング・ランプや、ブザーなどによって運転者に危険を知らせる。
(4)Dはハイドロリック・ピストン部で、ハイドロリック・ピストンが右側に移動すると、ハイドロリック・シリンダのブレーキ液を加圧する。
適切
よって答えは(3)