18
電子制御式工ア・サスペンション(エア・スプリング制御式)に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
(1)プレッシャ・センサは、エア・コンプレッサの吐出圧力を検出し、その信号をECUに入力している。
(2)プロテクション・バルブは、エア・タンク内の圧力が規定値以上に上昇した場合、エア・タンク内の圧縮されたエアを大気中に放出する。
(3)マグネティック・バルブは、ECUからの信号により、エア・スプリングのエアを供給又は排気して、エア・スプリングの全長を制御している。
(4)セーフティ・バルブは、エア・サスペンション系統にエア漏れが発生したとき、ブレーキ装置などの他の系統のエア圧が失われないようにしている。
解く
(1)プレッシャ・センサは、エア・コンプレッサの吐出圧力を検出し、その信号をECUに入力している。
不適切
(イ)プレッシャ・センサ
図に示すプレッシャ・センサは、エア・スプリング内のエア圧を検出し、常に最適なサスペンション効果が得られるよう、その信号をECUに入
力している。
(2)プロテクション・バルブは、エア・タンク内の圧力が規定値以上に上昇した場合、エア・タンク内の圧縮されたエアを大気中に放出する。
不適切
プロテクション・バルブ
図に示すプロテクション・バルブは、エア・サスペンション系統にエア漏れが発生したとき、ブレーキ装置などの他の系統のエア圧工刀が失われないようにするためのものである。
エア・タンクとレベリング・バルプの配管途中に設置してあり、エア・タンクからのエアがプロテクション・バルプの開弁圧に達するとスプリングが縮み、ピストンを押し下げ、レベリング・バルブに圧縮されたエアが流れる。
このため、エア・サスペンション系統にエア漏れが発生し、エア・タンクの圧力がプロテクション・バルブの開弁圧を下回ると、プロテクション・バルブが閉じるため、エア・タンクの圧力はプロテクション・バルブの開弁圧で保持することができる。
(3)マグネティック・バルブは、ECUからの信号により、エア・スプリングのエアを供給又は排気して、エア・スプリングの全長を制御している。
適切
マグネティック・バルブ
図に示すマグネティック・バルブは、ECUからの信号により、エア・スプリングのエアを供給又は排気して,エア・スプリングの全長を制御している。
なお、マグネティック・バルブは、前前軸用、後前軸用、後後軸用として一つずつ取り付けられている。
(4)セーフティ・バルブは、エア・サスペンション系統にエア漏れが発生したとき、ブレーキ装置などの他の系統のエア圧が失われないようにしている。
不適切
セーフティ・バルブ
図に示すセーフティ・バルブは、エア・タンクに単独で取り付けられており、万一、エア・タンク内の圧力が規定値以上に上昇した場合、圧縮されたエアの圧力がスプリングの力に打ち勝ち、セーフティ・バルブを押し上げ、エア・タンク内の圧縮されたエアを大気中に放出することで圧力の異常上昇を防いでいる。
よって答えは(3)