自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

令和6年10月実施2級ガソリン問題35:ギヤ・オイルに用いられる添加剤

35

ギヤ・オイルに用いられる添加剤に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)酸化防止剤は、温度変化に対する粘度変化を少なくする作用がある。

(2)流動点降下剤は、オイルに含まれる、ろう(ワックス)分が結晶化するのを抑えて、低温時の流動性を向上させる作用がある。

(3)極圧添加剤は、耐圧性の向上、極圧下での油膜切れや摩耗の防止などをする作用がある。

(4)油性向上剤は、金属に対する吸着性及び油膜の形成力を向上させ、摩擦係数を減少させる作用がある。

 

解く

(1)酸化防止剤は、温度変化に対する粘度変化を少なくする作用がある。

不適切

粘度指数向上剤

温度変化に対する粘度変化を少なくする。

 

(2)流動点降下剤は、オイルに含まれる、ろう(ワックス)分が結晶化するのを抑えて、低温時の流動性を向上させる作用がある。

(3)極圧添加剤は、耐圧性の向上、極圧下での油膜切れや摩耗の防止などをする作用がある。

(4)油性向上剤は、金属に対する吸着性及び油膜の形成力を向上させ、摩擦係数を減少させる作用がある。

 

よって答えは1

 

 

ギヤ・オイルに使用される代表的な添加剤

添加剤

作用

油性向上剤

金属に対する吸着性及び油膜の形成力を向上させ、摩擦係数を減少させる。ウォーム・ギヤなど滑りの多い歯車に対して重要な役割を果たす。

極圧添加剤

耐圧性の向上、極圧下での油膜切れや摩耗の防止などをする。高荷重・高速の歯車に重要な役割を果たす。

粘度指数向上剤

温度変化に対する粘度変化を少なくする。

流動点降下剤

オイルに含まれるろう(ワックス)分が結晶化するのを抑えて、低温時の流動性を向上させる。

消泡剤

ギヤ・ケース(トランスミッションなど)内においてかき混ぜられたときなどの泡立ちを抑え、油膜切れによる焼き付きなどを防止する。

腐食防止剤

金属の腐食を防止する。

酸化防止剤

高温時における酸化を防止し、オイルの寿命を延長させる。