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令和6年10月実施2級ガソリン問題20:電動式パワー・ステアリングに関する記述

20

電動式パワー・ステアリングに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

(1)リング式のトルク・センサでは、インプット・シャフトが磁性体でできており、突起状になっている。

(2)コラム・アシスト式は、ステアリング・ギヤのピニオン部にトルク・センサ及びモータが取り付けられ、ステアリング・ギヤのピニオンに対して補助動力を与えている。

(3)スリーブ式のトルク・センサは、インプット・シャフトの突起部とコイル間の磁カ線密度の変化により、操舵力と操舵方向を検出している。

(4)ホールICを用いたトルク・センサは、インプット・シャフトにヨークを配置し、アウトプット・シャフトには多極マグネットが配置されている。

 

解く

(1)リング式のトルク・センサでは、インプット・シャフトが磁性体でできており、突起状になっている。

不適切

リング式は、ステアリング・ホイール側となるインプット・シャフトとステアリング・ギヤ側となるアウトプット・シャフトに回転差が生じると、インプット・シャフトに固定された検出リングA・Bとアウトプット・シャフトに固定された検出リングCも同時に回転差が生じ、検出リングBとCの突起部間における対向面積が変わる。この対向面積の変化によって検出コイルのインダクタンスが変化することを利用して、操舵力と操舵方向を検出することができる。

(2)コラム・アシスト式は、ステアリング・ギヤのピニオン部にトルク・センサ及びモータが取り付けられ、ステアリング・ギヤのピニオンに対して補助動力を与えている。

不適切

図はピニオン・アシスト式のもので、ステアリング・ギヤのピニオン部にトルク・センサ及びモータが取り付けられ、ピニオンに対して補助動力を与えている。

(3)スリーブ式のトルク・センサは、インプット・シャフトの突起部とコイル間の磁カ線密度の変化により、操舵力と操舵方向を検出している。

適切

スリーブ式では、ステアリング・ホイール側となるインプット・シャフトは磁性体でできており、突起状になっている。検出コイルは、センサ・スリープを挟んでインプット・シャフトの突起部との間に一定の磁カ線密度を保っている。

センサ・スリーブにはスリットが設けられ、このスリットの位置と突起部の位置が変化することでコイルと突起部間の磁カ線密度が変化するので、操舵力と操

舵方向を検出することができる。

 

(4)ホールICを用いたトルク・センサは、インプット・シャフトにヨークを配置し、アウトプット・シャフトには多極マグネットが配置されている。

不適切

ホールICを用いたものでは、ステアリング・ホイール側となるインプット・シャフトに多極マグネットを配置し、ステアリング・ギヤ側となるアウトプット・シャフトにはヨークが配置されている。また、インプット・シャフトとアウトプット・シャフトは、トーション・バーを介して連結されている。

 

よって答えは3