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クランクシャフトにおけるトーショナル・ダンパの作用に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
(1)クランクシャフトの剛性を高める。
(2)クランクシャフトの軸方向の振動を吸収する。
(3)クランクシャフトのバランス・ウェイトの重さを軽減する。
(4)クランクシャフトのねじり振動を吸収する。
解く
(1)クランクシャフトの剛性を高める。
(2)クランクシャフトの軸方向の振動を吸収する。
(3)クランクシャフトのバランス・ウェイトの重さを軽減する。
(4)クランクシャフトのねじり振動を吸収する。
よって答えは(4)
参考
クランクシャフトには、燃焼ガス圧力によるトルクの変化によってねじり振動が生じる。このねじり振動を吸収するため、図のようにトーショナル・ダンパは、クランクシャフトの前端に取り付けられるプーリと一体になっている。
トーショナル・ダンパの作用は次のとおりである。
クランクシャフトが一定回転速度を保っているときには、プーリ部はクランクシャフトと一体で回転している。しかし、クランクシャフトかねじり振動(回転方向に対して正又は負の大きな加速度)を生じたときには、プーリ部はそのまま一定速度で回転を続けようとするため、中間のラバーか変形し、これによって、ねじり振動の減衰作用が行われる。