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自動車整備工場における作業上の注意事項として,適切なものは次のうちどれか。
(1)グラインダを使用するときは,使用する前に空転試験により異音,異常回転がないことを正面から確認して使用すること。 |
(2)自動車の搬入作業をするときは,誘導する人は,運転する人がルームミラーで確認できるように自動車の後ろに立ち誘導すること。 |
(3)4柱リフトを使用するときは,タイヤの後に必ず輪止めをすること。 |
(4)配電盤のスイッチの開閉は,右手で行い,ぬれた手では行わないこと。 |
解く
(1)グラインダを使用するときは,使用する前に空転試験により異音,異常回転がないことを正面から確認して使用すること。 不適切 |
その日の作業を開始する前には,.1分間以上の空転試験を行い,安全な位置で異音,異常振動のないことを確認する。(空転試験を行うときは,必ず体を正面位置から避けて行う。)
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(2)自動車の搬入作業をするときは,誘導する人は,運転する人がルームミラーで確認できるように自動車の後ろに立ち誘導すること。 不適切 |
共同作業時の注意事項 複数の人で共同作業をする場合は,正しい合図の励行が,安全確保の条件である。 ①共同作業に掛かる前に合図の方法,作業内容,作業分担範囲を全員に徹底させる。 ②合図を受けたら確認をし,相手に分かるように返事をする。 ③共同作業中は,チーム・プレーに徹し指示された以外のことを勝手に行わない。 (具体例) ・車両の搬入 運転する人し誘導する人との確実な合図の実施。 誘導する人は,車の侵入経路には立たない。また,挟まれるような場所を避ける。 ・エンジン説着作業 チェーン・ブロック等でエンジンをつり上げ(下げ)する人と,エンジンの取り付けをする人との,確実な合図の実施。 ・エンジン・ルーム内作業 エンジン始動時,イグニション・スイッチを操作する人と,エンジン・ルームで作業する人との確実な合図の実施。 ・ブレーキのエア抜き作業 ペダルを踏む人と,ブレーキ・エア・ブリーダ・バルブを操作する人との確実な合図の実施。 |
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(3)4柱リフトを使用するときは,タイヤの後に必ず輪止めをすること。 不適切 |
オート・リフト(2柱式) ①規程以上の荷重を掛けない。 ②各車種で決められた位置に,受け台をバランスよく確実にセットする ③タイヤが10cm程度浮上したところで,フロント・ボンネットを両手で軽く押して,車が安定しているか確認し,受け台が確実にセットされていることを確認する。 ④周囲を確認の上,昇降レバーを操作する。作動中は車の下には入らない。 ⑤4柱リフトは,タイヤの前後に必ず輪止めをする。 ⑥定められた保守管理を欠かさない。
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(4)配電盤のスイッチの開閉は,右手で行い,ぬれた手では行わないこと。 |
適切
電気機器の取り扱い
電気機器の取り扱いの誤りや,設備の不備等が原因で電気災害は発生する。災害発生を未然に防ぐために,次の点
に注意が必要である。
①スイッチの開閉は,右手(心臓から遠い手)で行い,ぬれた手で操作しない。また,そのとぎ左手は,ほか
のもの(特に金属類)に触れないようにする。
②メイン・スイッチは,安全であることを確認して開閉する。
③作業終了時及び停電時は,スイッチを切っておく。
④スイッチ操作後,スイッチ・ボックスは,必ず閉めておく。また,スイッチ・ボックスの中や近くに物を置かない。
⑤電気機器のコード,コンセントの絶縁状態をよく確認する。
よって答えは(4)