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自動車整備士資格試験を解く

平成16年実施検定1級小型問題32:故障診断に関する記述

32

故障診断に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1)水温センサ系統の点検において,水温センサのコネクタの両端子間の電圧が5Vあれば,水温センサ及びエンジンECUは正常である。

(2)O2センサ系統の点検において,信号出力電圧が約1V一定の場合は,吸気系のエア漏れ等空燃比が薄くなる要因がないかを点検する。

(3)ダイアグノーシス・コードの検出に点火確認信号を用いている点火システムの点検において,点火系すべての気筒のダイアグノーシス・コードが同時に出力する場合は,点火確認信号の不具合が考えられる。

(4)外部診断器を使用しての吸気温センサ系統の点検において,ECUデータ値が約140℃と表示される場合に,吸気温センサのコネクタを外した場合の表示が約140℃のまま変化しないときは,吸気温センサ以外で断線していることが考えられる。

 

解く

(1)水温センサ系統の点検において,水温センサのコネクタの両端子間の電圧が5Vあれば,水温センサ及びエンジンECUは正常である。

不適切

(2)O2センサ系統の点検において,信号出力電圧が約1V一定の場合は,吸気系のエア漏れ等空燃比が薄くなる要因がないかを点検する。

不適切

空燃比が濃くなる要因がないかを点検する。

(3)ダイアグノーシス・コードの検出に点火確認信号を用いている点火システムの点検において,点火系すべての気筒のダイアグノーシス・コードが同時に出力する場合は,点火確認信号の不具合が考えられる。

適切

異常コード全気筒を表示する場合

全体の回路構成は,図のようになっており,点火系すべての気筒のダイアグノーシス・コードが同時に出力する場合は,点火確認信号の不具合が考えられる。

ECUの点火確認信号とアース間の電圧点検を行う。

5Vの電圧を示す場合は,点火確認信号線の断線である。0Vの電圧を示す場合は,点火確認信号線の短絡又はECUの不良である。

② 点火確認信号線の絶縁点検を行う。

③ 前述②の点検が正常であれば,イグナイタ及びイグニション・コイル内部でアース短絡しているか点検する。

ECUの点火確認信号とアース間の電圧を観測しながら,イグナイタ及びイグニション・コイルのNo.1からNo.6のコネクタを順に外し,特定の気筒のコネクタを外したときに,電圧が0Vから5Vに変化すればその気筒のイグナイタ及びイグニション・コイルの不良である。5Vに変化しなければECUの不良である。

 

(4)外部診断器を使用しての吸気温センサ系統の点検において,ECUデータ値が約140℃と表示される場合に,吸気温センサのコネクタを外した場合の表示が約140℃のまま変化しないときは,吸気温センサ以外で断線していることが考えられる。

不適切

短絡

 

 

よって答えは3