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平成16年実施検定1級小型問題11改:アクチュエータの異常検知

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アクチュエータの異常検知に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

(1)図1に示すマイコンが異常検知する仕組みは,駆動停止時には,駆動回路が働かないために,マイコンは,作動診断信号電圧(12V)を検出し,正常と判断する。よって,駆動停止時に作動診断信号電圧が下限値の閾値をダウン・エッジするときは異常と判断する。駆動時には,駆動回路が働くため,マイコンは,作動診断信号電圧(0V)を検出し,正常と判断する。よって,駆動時に作動診断信号電圧が上限値の閾値をアップ・エッジするときは異常と判断する。

 

(2)図2に示す回路には,異常検知の回路構成が設けられていないため,異常検知はできない。ただし,IG・ONとしたとき,数秒間警告灯を点灯させることにより回路診断を行う。点灯の仕組みは、IG・ONとしたときに図2に示すマイコンからの信号電圧で,駆動回路のTr2を数秒間OFFにすることにより,Tr1のベース電流が流れ,Tr1をON状態にして警告灯の点灯回路を構成させている。このときに点灯しない場合には,電球切れ,駆動信号線の断線,ECU本体の異常が

推測できる。

 

(3)図3に示す回路構成のマイコンが異常検知する仕組みは,駆動時には,駆動信号線から分岐した診断回路により,マイコン閾値と作動診断信号電圧の比較が行われ,マイコンは,下限値の閾値をダウン・エッジする作動診断信号電圧を検出したときに異常検知を行う。また,駆動停止時には,駆動信号線から分岐した診断回路によりマイコン閾値と作動診断信号電圧の比較が行われ,マイコンは,上限値の閾値をアップ・エッジする作動診断信号電圧を検出したときに異常検知を行う。

 

(4)図4のインジェクタ等で用いるスイッチ駆動アクチュエータ(マイナス駆動回路)のマイコンは,異常検知の回路構成が設けられていないため,異常検知はできない。ただし,ソフトウェアにより運転状態を設定し,他のセンサの相関で閾値を設定することにより,異常検知を行っているものもある。

 

 

解く

(1)図1に示すマイコンが異常検知する仕組みは,駆動停止時には,駆動回路が働かないために,マイコンは,作動診断信号電圧(12V)を検出し,正常と判断する。よって,駆動停止時に作動診断信号電圧が下限値の閾値をダウン・エッジするときは異常と判断する。駆動時には,駆動回路が働くため,マイコンは,作動診断信号電圧(0V)を検出し,正常と判断する。よって,駆動時に作動診断信号電圧が上限値の閾値をアップ・エッジするときは異常と判断する。

 

(2)図2に示す回路には,異常検知の回路構成が設けられていないため,異常検知はできない。ただし,IG・ONとしたとき,数秒間警告灯を点灯させることにより回路診断を行う。点灯の仕組みは、IG・ONとしたときに図2に示すマイコンからの信号電圧で,駆動回路のTr2を数秒間OFFにすることにより,Tr1のベース電流が流れ,Tr1をON状態にして警告灯の点灯回路を構成させている。このときに点灯しない場合には,電球切れ,駆動信号線の断線,ECU本体の異常が

推測できる。

 

(3)図3に示す回路構成のマイコンが異常検知する仕組みは,駆動停止時には,駆動信号線から分岐した診断回路により,マイコン閾値と作動診断信号電圧の比較が行われ,マイコンは,下限値の閾値をダウン・エッジする作動診断信号電圧を検出したときに異常検知を行う。また,駆動時には,駆動信号線から分岐した診断回路によりマイコン閾値と作動診断信号電圧の比較が行われ,マイコンは,上限値の閾値をアップ・エッジする作動診断信号電圧を検出したときに異常検知を行う。

不適切

 

(4)図4のインジェクタ等で用いるスイッチ駆動アクチュエータ(マイナス駆動回路)のマイコンは,異常検知の回路構成が設けられていないため,異常検知はできない。ただし,ソフトウェアにより運転状態を設定し,他のセンサの相関で閾値を設定することにより,異常検知を行っているものもある。

 

よって答えは1