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ISO規格のダイアグノーシス・コードに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)ダイアグノーシス・コードは,車両の異常系統を8桁のコードで表示する。 |
(2)ダイアグノーシス・コードは,以前は2進法であったが現在では4進法を採用している。 |
(3)外部診断器は,ダイアグノーシス・コードと異常系統名を表示することができる。 |
(4)ダイアグノーシス・コードの内容を消去するには,外部診断器ではできないため,バッテリのマイナス端子を外すなどの作業が必要である。 |
解く
(1)ダイアグノーシス・コードは,車両の異常系統を8桁のコードで表示する。
不適切
ダイアグノーシス・コードの表示及び消去
外部診断器は,ダイアグノーシス・コードを読み取り,画面表示することができ,ダイアグノーシス・コードは,ISO及びSAE(アメリカ自動車技術会)の規格に準拠したアルファべット1文字と4桁の数字で表示されている。
また,ダイアグノーシス・コードの消去も外部診断器から行うことができる。
(2)ダイアグノーシス・コードは,以前は2進法であったが現在では4進法を採用している。
不適切
故障の大区分のみで16進数+故障の詳細16進数+B,C,P,U+0・・・37進数か?
(3)外部診断器は,ダイアグノーシス・コードと異常系統名を表示することができる。 適切 |
外部診断器は,ダイアグノーシス・コードに対応した異常系統名のデータを記憶しているため,ECUから読み出したダイアグノーシス・コードを自動的に解読し,異常系統名で表示することが可能である。従来は,警告灯の点滅などで読み取ったダイアグノーシス・コードを修理書のコード表を参照して故障内容を確認していたが,外部診断器を用いるとその手間を省くことができる。
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(4)ダイアグノーシス・コードの内容を消去するには,外部診断器ではできないため,バッテリのマイナス端子を外すなどの作業が必要である。 |
不適切
ダイアグノーシス・コードの消去方法で,ヒューズを抜く又はバッテリのマイナスを外した場合,ECUの学習値や時計,ラジオ等のメモリまでリセットされてしまう場合があるが,外部診断器でコード消去を行うと,ダイアグノーシス・コードとフリーズ・フレーム・データのみの消去が可能となり,二次的な時計,ラジオなどの調整は必要ないという利点がある。
よって答えは(3)