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車体の騒音に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)ダッシュ・パネル部のステアリング・コラムや配管の貫通部の隙間塞ぎは,エンジンやタイヤなどからの透過音低減に効果がある。 |
(2)ピラー部などのボデー内部に使用されている発泡材は,ボデー内部空間を伝わる音を低減させる効果がある。 |
(3)こもり音は,駆動系・排気系が複雑に関係した強制力がボデー外板を剛体振動させ,その輻射音と車体容積の変化による圧力変化で生じる振動が要因となっている。 |
(4)ダッシュ・パネルに用いられるサンドイッチ制御パネルやアスファルト・シートは,エンジンやタイヤなどからの透過音低減に効果がある。 |
解く
(1)ダッシュ・パネル部のステアリング・コラムや配管の貫通部の隙間塞ぎは,エンジンやタイヤなどからの透過音低減に効果がある。 適切 |
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(2)ピラー部などのボデー内部に使用されている発泡材は,ボデー内部空間を伝わる音を低減させる効果がある。 適切 |
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(3)こもり音は,駆動系・排気系が複雑に関係した強制力がボデー外板を剛体振動させ,その輻射音と車体容積の変化による圧力変化で生じる振動が要因となっている。
不適切
弾性振動
ボデーの振動・騒音防止
ボデー系の振動は,サスペンション,エンジン・マウンティング,エキゾースト・パイプ・ブラケットなどから伝達される振動で,これが乗員に感ずる振動・騒音と,直接結び付いている。ボデー系振動は,振動・騒音の発生状況から見て,剛体振動と弾性振動に分けられる。乗り心地(ばね上振動)は剛体振動であるが,こもり音の要因となる弾性振動は,複雑に駆動系・排気系などから伝達される振動の強制力が,ボデー外板を振動させ,その輻射音と車体容積の変化による圧力変動を起こし,こもり音を発生させる。
(4)ダッシュ・パネルに用いられるサンドイッチ制御パネルやアスファルト・シートは,エンジンやタイヤなどからの透過音低減に効果がある。
適切
よって答えは(3)