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平成18年3月実施1級小型問題24:オート・エアコンのセンサに関する記述

24

オート・エアコンのセンサに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1)エバポレータ・センサは,温度を検知する領域(使用温度範囲)が他の温度センサに比べて広いため,温度の変化に対して抵抗値変化の小さい特性をもつセンサが用いられる。

(2)外気温センサのサーミスタが樹脂等で固められているのは,急激な外気温の変化に敏感に反応させるためである。

(3)ホト・ダイオードを使用した日射センサは,日射量の変化によってセンサに流れる電流量が変化する特性を持っている。

(4)高圧プレッシャ・スイッチは,冷媒圧力を検知するため低圧配管側に取り付けられており,圧力が規定値以上になったときに接点がOFFになり,エアコンからの駆動信号を遮断する。

 

解く

(1)エバポレータ・センサは,温度を検知する領域(使用温度範囲)が他の温度センサに比べて広いため,温度の変化に対して抵抗値変化の小さい特性をもつセンサが用いられる。

不適切

(2)外気温センサのサーミスタが樹脂等で固められているのは,急激な外気温の変化に敏感に反応させるためである。

不適切

外気温度センサ

図に示す外気温度センサの基本構造は,車両周辺の温度を検出して冷房・暖房モードにおけるオート・エアコン・ユニットの基本制御の補正に利用される。更に車室内温度の安定時に外気温度の変化に対

して体感覚に著しい不快感が生じないようにする補正も行っている。また,センサ本体を樹脂で固めて外気温度の変化に対して温度反応速度を緩慢にしている。

(3)ホト・ダイオードを使用した日射センサは,日射量の変化によってセンサに流れる電流量が変化する特性を持っている。

適切

日射センサ

日射センサには,図のようなホト・ダイオード,光導電セル(CdS)などが用いられているが,こでは,ホト・ダイオードの日射センサについて説明する。

ホト・ダイオードは,光量に応じて電流の流れを変化させる素子で,ダイオードの分類に属し,発生光量の電流値を抵抗値電圧値に変換して明るさを検出する。センサの取付場所は,一般に車外や車室内の光量

を検出しやすい箇所に取り付けられている。

抵抗値の変化(光度抵抗特性)は,光量が小さいときは抵抗値が大きく,光量が大きくなるに従い抵抗値が小さくなる負の光量特性をもっホト・ダイオードが用いられている。

(4)高圧プレッシャ・スイッチは,冷媒圧力を検知するため低圧配管側に取り付けられており,圧力が規定値以上になったときに接点がOFFになり,エアコンからの駆動信号を遮断する。

不適切

よって答えは3