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令和6年3月実施2級ガソリン問題10:油圧式の可変バルブ・タイミング機構

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インテーク側に用いられる油圧式の可変バルブ・タイミング機構に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1) 遅角時は,インテーク・バルブの閉じる時期を早くして高速回転時の体積効率を高めている。        

(2) 進角時は,インテーク・バルブの開く時期が早くなるので,オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。

(3) エンジン停止時には,ロック装置により最進角状態で固定される。

(4) 油圧制御によりカムの位相は一定のまま,バルブの作動角を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。

 

解く

(1) 遅角時は,インテーク・バルブの閉じる時期を早くして高速回転時の体積効率を高めている。

不適切

遅角時は、オーバラップ量を少なくしてアイドリング時の安定化を図り、また、インテーク・バルブの閉じる時期を遅くして高速回転時の体積効率を高めている。

 

(2) 進角時は,インテーク・バルブの開く時期が早くなるので,オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。

適切

進角時は、インテーク・バルブの開く時期が早くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。

 

(3) エンジン停止時には,ロック装置により最進角状態で固定される。

不適切

保持時は、遅角又は進角の状態を維持するために設けられており、エンジン停止時には、ロック装置により最遅角状態で固定されるようになっている。

 

(4) 油圧制御によりカムの位相は一定のまま,バルブの作動角を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。

不適切

油圧制御によりバルブの作動角(バルブが開いている時間)は一定のまま、カムの位相を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。

 

よって答えは2