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平成19年11月実施検定1級小型問題22:電子制御式4速ATのライン・プレッシャ制御

22

電子制御式4速ATのライン・プレッシャ制御に関する文章の正誤の組み合わせとして,適切なものは次の(1)~(4)のうちどれか。

 

(イ)Rレンジでは減速比が大きいのでショックを低減させる必要があるため,ライン・プレッシャをDレンジより低くしている。

 

(ロ)Dレンジ4速で走行中に2レンジにダウン・シフトした場合,AT内部のクラッチに大きな駆動力が加わるため,変速時のライン・プレッシャを通常時より低くしている。

 

(ハ)ATFが極低温時(-10℃以下)は,AT内部のクラッチやブレーキの作動遅れが発生するたライン・プレッシャを通常の走行時より高くしている。

 

 

(1)(イ)正 (ロ)正 (ハ)正

(2)(イ)正 (ロ)誤 (ハ)正

(3)(イ)誤 (ロ)正 (ハ)誤

(4)(イ)誤 (ロ)誤 (ハ)誤

 

解く

 

(イ)Rレンジでは減速比が大きいのでショックを低減させる必要があるため,ライン・プレッシャをDレンジより低くしている。

不適切

(ロ)Dレンジ4速で走行中に2レンジにダウン・シフトした場合,AT内部のクラッチに大きな駆動力が加わるため,変速時のライン・プレッシャを通常時より低くしている。

適切

(ハ)ATFが極低温時(-10℃以下)は,AT内部のクラッチやブレーキの作動遅れが発生するたライン・プレッシャを通常の走行時より高くしている。

 

不適切

低温時

ATFが低温時の場合,粘性変化のために起こる変速時のショックを防止するために油温60℃以下では,変速時のライン・プレッシャを通常時より低く調圧している。また,ATFの温度が定められた温度以下(-10℃)になったとき,クラッチやブレーキなどの作動遅れが発生するため,図のようにアクセル開度に関係なくライン・プレッシャを常に最高圧にしている。

よって答えは3