自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

電子制御AT(外)①

問題.次の各文は、電子制御A/Tについて述べたものである。(     )を埋めよ。

 

①Dレンジで走行できないと苦情があった。

走行テストの結果、下記のような現象が確認できた。

 

①Dレンジで発進せす。

②2、1、Rレンジは発進、走行ができる。

③セレクトショックは正常。

尚、A/Tオイル量は正常であった。

 

以上の現象から不具合箇所を推定すると、(    ㋑    )が考えられる。

 

上記現象から、(     ㋺     )と判断した。

 

 

解く

クラッチ関係の滑り

 

電子制御ATは、電気系の不具合が発生しても、走行できるようにできている。

よって、

A/Tコントロールユニットへの入力信号不良

シフトソレノイドA及びBの作動不良

シフトバルブA及びBの作動不良

などは、関係ないことがわかる。

 

よって、クラッチ関係の滑りが考えられる。

 

フォワードクラッチフォワードワンウェイクラッチが滑る

具体的に推定すると。

要は、Dレンジでの発進時のギヤ位置はDレンジ1速である。

1、Rレンジは発進、走行ができる。ことから、ロ一&リバースブレーキは正常である。

この場合、Dレンジ1速の時、前進方向の駆動力を伝えるものは、フォワードクラッチである。

動力伝達としては、トルクコンバーター→リヤサンギヤ→リヤプラネタリピニオン→リヤプラネタリキャリアと伝わる。

この時、フォワードクラッチが締結されて、駆動方向はフォワードワンウェイクラッチが固定されるためリヤインターナルギヤが固定される。

よって、リヤプラネタリキャリアからアウトプットシャフトに動力が伝達される。

(前側のプラネタリギヤは、入力がキャリアになるが、サンギヤとインターナルギヤがフリーなので、動力伝達に寄与しない。)

ここで、前進できなくするには、フォワードクラッチフォワードワンウェイクラッチが滑るとDレンジで発進できなくなる。

2レンジ1速がなぜ発進できるかというと、オーバーランニングクラッチが締結しているからである。