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令和4年3月実施1級小型問題28:スチール・ベルト式無段変速機(CVT)

スチール・ベルト式無段変速機(CVT)に関して述べた(イ)から(ハ)の文章の正誤の組み合わせとして,適切なものは(1)から(4)のうちどれか。

 

(イ)デューティ・ソレノイド・バルブは,AT・ECUからの信号により,OFFのときはフォワード・クラッチ,リバース・ブレーキ側へ,ONのときはトルク・コンバータのロックアップ・クラッチ側に油圧回路を切り替えている。

 

(ロ)リバース・シグナル・バルブは,各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え,フォワード時とリバース時でライン・プレッシャに差圧を発生させており,また,P,RレンジでのON・OFFソレノイド・バルブのフェイルセーフ時のロックアップ誤作動を防止している。

 

(ハ)Pレンジでは,フォワード・クラッチ及びリバース・ブレーキともに解放状態にあるため,駆動力は伝達されない。また,セレクト・レバーと連動しているパーキング・ポールがパーキング・ギヤとかみ合い,プライマリ・プーリを機械的に固定し,動力伝達系をロック状態にしている。

 

 

 

(1) (イ)誤  (ロ)誤  (ハ)誤

(2) (イ)正  (ロ)誤  (ハ)誤

(3) (イ)誤  (ロ)正  (ハ)正

(4) (イ)誤  (ロ)誤  (ハ)正

 

解く

 

(イ)デューティ・ソレノイド・バルブは,AT・ECUからの信号により,OFFのときはフォワード・クラッチ,リバース・ブレーキ側へ,ONのときはトルク・コンバータのロックアップ・クラッチ側に油圧回路を切り替えている。

 

 

デューティ・ソレノイド・バルブ

デューティ・ソレノイド・バルブは, AT ECU からの信号によりデューティ制御され,スリップ・コントロール・バルブを制御して,フォワード・クラッチ,リバース・ブレーキとロックアップ・クラッチの締結,解放を行っている。

ON OFF ソレノイド・バルブ

ON OFF ソレノイド・バルブは, AT ECU からの信号により,油圧回路を切り替えるバルブで, OFF のときはフォワード・クラッチ,リバース・ブレーキ側へ, ON のときはトルク・コンバータのロックアップ・クラッチ側に油圧を切り替えている。

 

 

 

ON・OFFソレノイド・バルブ:off

ON・OFFソレノイド・バルブ:on

不適切

 

(ロ)リバース・シグナル・バルブは,各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え,フォワード時とリバース時でライン・プレッシャに差圧を発生させており,また,P,RレンジでのON・OFFソレノイド・バルブのフェイルセーフ時のロックアップ誤作動を防止している。

 

リバース・シグナル・バル

各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え,フォワード時とリバース時でクラッチ・プレッシャに差圧を発生させている。

また, P , R レンジでの ON OFF ソレノイド・バルブのフェイルセーフ時のロックアップ誤作動を防止している。

不適切

 

(ハ)Pレンジでは,フォワード・クラッチ及びリバース・ブレーキともに解放状態にあるため,駆動力は伝達されない。また,セレクト・レバーと連動しているパーキング・ポールがパーキング・ギヤとかみ合い,プライマリ・プーリを機械的に固定し,動力伝達系をロック状態にしている。

 

P及びNレンジでは,フォワード・クラッチ及びリバース・ブレーキ共に解放状態にあるため,駆動力は伝達されない。また,Pレンジでは,セレクト・レバーと連動しているパーキング・ポールがパーキング・ギヤとかみ合い,セカンダリ・プーリを機械的に固定するため,動力伝達系がロック状態になる。

 

不適切

 

 

よって答えは 1

 

各バルブの作動

セカンダリ・バルブ

セカンダリ・バルブは, AT ・ ECU からの信号によりライン・プレッシャを制御し,スチール・ベルトによるトルクの伝達に必要なライン・プレッシャ(セカンダリ・プレッシャ)を発生させる。

プライマリ・バルブ

プライマリ・バルブは, AT ・ ECU からの信号によりプライマリ・プレッシャを制御し,スチール・べルトによる変速を制御している。

 ON ・ OFF ソレノイド・バルブ

ON ・ OFF ソレノイド・バルブは, AT ・ ECU からの信号により,油圧回路を切り替えるバルブで, OFF のときはフォワード・クラッチ,リバース・ブレーキ側へ, ON のときはトルク・コンバータのロックアップ・クラッチ側に油圧を切り替えている。

デューティ・ソレノイド・バルブ

デューティ・ソレノイド・バルブは, AT ・ ECU からの信号によりデューティ制御され,スリップ・コントロール・バルブを制御して,フォワード・クラッチ,リバース・ブレーキとロックアップ・クラッチの締結,解放を行っている。

クラッチ・プレッシャ・バルブ

クラッチ・プレッシャ・バルブは,ライン・プレッシャを減圧してロックアップ制御,クラッチ制御に要する圧力(クラッチ・プレッシャ)を発生させている。

スリップ・コント口ール・バル

クラッチ・プレッシャをデューティ比に応じた圧力(スリップ・コントロール・プレッシャ)に調圧している。

ルブリケーション・バルブ

潤滑圧が過大になるのを防止している。

スイッチ・バルブ

 ON ・ OFF ソレノイド・バルブからの作動圧により回路を「フォーワード・クラッチ&リバース・ブレーキ制御側」と「ロックアップ制御側」に切り替えている。

マニュアル・バル

各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え,クラッチ・プレッシャをフォワード・クラッチ,リバース・ブレーキに配送している。

リバース・シグナル・バル

各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え,フォワード時とリバース時でクラッチ・プレッシャに差圧を発生させている。

また, P , R レンジでの ON ・ OFF ソレノイド・バルブのフェイルセーフ時のロックアップ誤作動を防止している。