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令和4年3月実施1級小型問題7:リニアDCブラシレス・モータ(三相交流の小規模のアクチュエータ)の駆動回路に関する記述

電子制御式スロットル装置などに用いられている図1の動電圧波形を示す図2のリニアDCブラシレス・モータ(三相交流の小規模のアクチュエータ)の駆動回路に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

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(1)ECUは,駆動回路内のインバータで直流を三相交流に変換している。また,マイコンの信号電圧に基づき,駆動回路でブラシレス・モータの回転方向と駆動力を制御している。

 

 

(2)リニアDCブラシレス・モータの駆動速度は,ホール素子などのF/Bセンサを用いて,ECUがU相,V相,W相の各相の磁束を検出して算定する。

 

 

(3)リニアDCブラシレス・モータの回転位置検出は,ECU三相交流の入力タイミングに基づき,周波数に同期して回転するロータの回転位置を検出して算定する。

 

 

(4)リニアDCブラシレス・モータの駆動回路の異常検知は,駆動信号電圧に基づき,診断回路(シャント抵抗両端の電圧検出)によりマイコンが検出している。モータが断線した場合,シャント抵抗両端に異常電圧が掛かるため,マイコンは,診断信号電圧が閾値をアップ・エッジする電圧を検出して異常検知を行う。

 

 

解く

 

(1)ECUは,駆動回路内のインバータで直流を三相交流に変換している。また,マイコンの信号電圧に基づき,駆動回路でブラシレス・モータの回転方向と駆動力を制御している。

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適切

 

(2)リニアDCブラシレス・モータの駆動速度は,ホール素子などのF/Bセンサを用いて,ECUがU相,V相,W相の各相の磁束を検出して算定する。

 

適切

 

(3)リニアDCブラシレス・モータの回転位置検出は,ECU三相交流の入力タイミングに基づき,周波数に同期して回転するロータの回転位置を検出して算定する。

 

適切

 

(4)リニアDCブラシレス・モータの駆動回路の異常検知は,駆動信号電圧に基づき,診断回路(シャント抵抗両端の電圧検出)によりマイコンが検出している。モータが断線ロックした場合,シャント抵抗両端に異常電圧が掛かるため,マイコンは,診断信号電圧が閾値をアップ・エッジする電圧を検出して異常検知を行う。

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不適切

 

よって答えは(4)