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平成23年6月実施1級小型問題13:CNG(圧縮天然ガス)及びCNG自動車に関する記述

CNG圧縮天然ガス)及びCNG自動車に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。


(1)CNGは,ガソリンなどの液体燃料に比べ,車両搭載効率が低くなるという短所がある反面,燃焼時に水蒸気の発生が極めて少ないことから,排気系の防錆対応については,ガソリン車と比較して軽微な処置で済むという長所がある。
(2)燃料系の配管(パイプ)及び継ぎ手を外すときは,パイプ内のガス圧力が高圧のためガス容器元弁を全閉にして,配管内の燃料がなくなるまでエンジンを運転してから行う。
(3)CNG燃料圧力計は,CNGレギュレ一タの下流にある燃料系の配管内の圧力を表示する。
(4)天然ガスは,空気より重く(対空気比重1.562),また,燃焼下限界(燃焼することのできる空気中の燃料濃度の下限)が,他の燃料に対して高い(約4.5%)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解く

(1)CNGは,ガソリンなどの液体燃料に比べ,車両搭載効率が低くなるという短所がある反面,燃焼時に水蒸気の発生が極めて少ないことから,排気系の防錆対応については,ガソリン車と比較して軽微な処置で済むという長所がある。
不適切
CNG は燃焼時の CO 2 発生量が石油系燃料に比べて少なく, SOx やすすの発生はなく,ランニング・コストは,ガソリン> LPG > 軽油CNG の順であり,一番安価である。
しかし,気体であるためガソリンなどの液体燃料に比べ,車両搭載効率が低くなる。また,燃焼時に水蒸気の発生が多く,排気系の防錆対応を強化しなければならないという短所もある。

 

(2)燃料系の配管(パイプ)及び継ぎ手を外すときは,パイプ内のガス圧力が高圧のためガス容器元弁を全閉にして,配管内の燃料がなくなるまでエンジンを運転してから行う。
適切
作業場での注意
・火気のない風通しの良い場所で作業を行うこと。
・建物内で作業をする場合は,十分な換気をすると共に,天然ガスは空気より軽いため,                                             必要に応じてガス漏れ警報機などの設備を建物内の上部へ設けること。
・電気配線などを外すときは,火花が飛ばないようにすると共に,天井付近に天然ガス  の滞留がないことを確認すること。
・ガス漏れを発見したときは,着火源となり得る照明,換気扇などのスイッチを操作しない(させない)こと。
・高圧ガスが残留したまま燃料配管のパィプ及び継ぎ手を緩めることは,絶対にしないこと。
・燃料系統の配管(パイプ)及び継ぎ手を外すときは,パイプ内のガス圧力が高圧のため,必ず, 2 本のガス容器元弁(マニュアル・ロック・ダウン・バルブ)を全閉にして,配管内の燃料が無くなるまでエンジンを運転すること。通常はアイドリング運転で約 2 ~ 5 分で,配管内の燃料が無くなり,エンジンが停止する。


(3)CNG燃料圧力計は,CNGレギュレ一タの下流にある燃料系の配管内の圧力を表示する。
不適切
上流

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(4)天然ガスは,空気より重く(対空気比重1.562),また,燃焼下限界(燃焼することのできる空気中の燃料濃度の下限)が,他の燃料に対して高い(約4.5%)。
不適切
高い利便性
 天然ガスは空気より軽く(対空気比重 0.65 ) ,ガス体なので液体燃料のように地上に滞留せず,上方へ向かって拡散する。燃焼下限界(燃焼することのできる空気中の燃料濃度の下限)が,他の燃料に対して高く(約 4 . 5 % ) ,自然発火温度も高いため,そのほかの燃料と比べ扱い易い燃料といえる。