自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

平成14年実施1級小型問題

筒内噴射式ガソリン・エンジンでは,ポンピング・ロスを低減して熱効率を向上させているが,その理由として,適切なものは次のうちどれか。


(1) 均質燃焼時にタンブル流を起こすためである。
(2) 成層燃焼時にスロットル開度を大きくしているためである。
(3) 圧縮圧力が高いためである。
(4) ピストンのクラウン部に直接燃料を噴射して効率の良い燃焼を行っているためである。

 

 

 

 

 

 

 

解く
(1) 均質燃焼時にタンブル流を起こすためである。
不適切
成層燃焼時にタンブル流を起こすためである。
タンブル流(縦方向の旋回流)方式
タンブル流方式は,図 のように直立吸気ポートと湾曲頂面ピストンを用いてタンブル流を作り出すもので,吸入空気は真上からシリンダの中に流れ込み,シリンダの吸気側の壁面に沿って下降した後,ピストン頂面で方向を変えてタンブル流を生成する。

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ピストン頂面の燃焼室形状は,図 ( 1 )~( 3 )のように衝突した噴霧及び気化が進行した燃料ガスが,スパーク・プラグに向かって移動するように,湾曲状に作られてしいる。

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(2) 成層燃焼時にスロットル開度を大きくしているためである。
適切


(3) 圧縮圧力が高いためである。
不適切
圧縮圧力が高い=ポンピング・ロス増加

 

(4) ピストンのクラウン部に直接燃料を噴射して効率の良い燃焼を行っているためである。
不適切
内容自体は誤った文章ではないが,
「ピストンのクラウン部に直接燃料を噴射して,吸入空気流動や、ピストン丁面の形状を工夫して,成層燃焼時に効率の良い燃焼を行っているためである。 」
とすれば2と拮抗するが・・・
2の方が直接的表現である。