車両安定制御装置に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)プリチャージ機能付き真空式制動倍カ装置では,トラクション・コントロール及びVSCS作動時,スキッドECUからの制御信号によりプリチャージ・ソレノイド・バルブが作動し,補助変圧室にエンジンの吸入負圧が導入される。
(2)スキッドECUの初期作動確認機能では,イグ二ション・スイッチON後に車速が約6km/h以上になり,最初にブレーキ・ペダルを踏んた際にブレーキ・アクチュエータ内の各ソレノイド・バルブ及びモータを順次作動させ電気的な点検を行う。
(3)VSCSのシステム協調制御において,VSCS作動中にアクセル・ペダルを踏み込まない状態でダウン・シフトが行われた場合には,VSCS作動によるブレーキ力に強いエンジン・ブレーキ力が加わることで,走行安定性を向上させている。
(4)ブレーキ・アクチュエータにおいて,マスタ・シリンダ・カット・ソレノイド・バルブは,マスタ・シリンダと油圧制御用ソレノイド・バルブ間の油路の開閉を行っており,通電OFF状態ではバルブが開いている。吸入ソレノイド・バルブは,マスタ・シリンダとポンプ間の油路の開閉を行っており,通電OFF状態ではバルブが閉じている。
解く
(1)プリチャージ機能付き真空式制動倍カ装置では,トラクション・コントロール及びVSCS作動時,スキッドECUからの制御信号によりプリチャージ・ソレノイド・バルブが作動し,補助変圧室にエンジンの吸入負圧が導入される。
不適切
(2)スキッドECUの初期作動確認機能では,イグ二ション・スイッチON後に車速が約6km/h以上になり,最初にブレーキ・ペダルを踏んた際にブレーキ・アクチュエータ内の各ソレノイド・バルブ及びモータを順次作動させ電気的な点検を行う。
不適切
初期作動確認機能
イグニション・スイッチを ON にしてから最初に車速が約 6km / h 以上になると,ブレーキ・アクチュエータ内の各ソレノイド・バルブ及びモータを順次作動させ電気的な.点検を行う。なお,ブレーキ・ペダルを踏んでいると初期作動確認は行われず,ペダルを離した時点で作動確認を開始する。 |
(3)VSCSのシステム協調制御において,VSCS作動中にアクセル・ペダルを踏み込まない状態でダウン・シフトが行われた場合には,VSCS作動によるブレーキ力に強いエンジン・ブレーキ力が加わることで,走行安定性を向上させている。
不適切
システム協調制御
VSCS の制御を効率的に発揮させるために, VSCS 作動時は他の制御システムとの協調制御を行っている。
電子式燃料噴射制御と電子制御式オートマティック・トランスミッション制御 |
アクセル・ペダル踏み込まない状態でダウン・シフト時の駆動トルク変化を緩和して,強いエンジン・プ レーキ力とVSCSのプレーキカ制御が干渉しないようにしている。 |
ABS 制御とトラクション・コント口ール制御 |
VSCS 制御を優先にする。 |
(4)ブレーキ・アクチュエータにおいて,マスタ・シリンダ・カット・ソレノイド・バルブは,マスタ・シリンダと油圧制御用ソレノイド・バルブ間の油路の開閉を行っており,通電OFF状態ではバルブが開いている。吸入ソレノイド・バルブは,マスタ・シリンダとポンプ間の油路の開閉を行っており,通電OFF状態ではバルブが閉じている。
適切
図は増圧時
よって答えは 4