図に示すパラレル・シリーズ・ハイブリッド車に用いられるモータ(ACサーボ・モータ)に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
問題補足
(1)ステータ・コイルに,図のように三相に交流電流を流すと,モータ内に回転磁界が発生し,この回転磁界をロータの回転位置,速度に合わせて制御することにより,ロータに配置された永久磁石が回転磁界の作用を受け,トルクが発生する。
(2)ロータに発生するトルクは,電流の大きさにほぼ比例し,ロータの回転速度は,交流電流の周波数で制御する。
(3)モータは,減速機を介して前輪(駆動輪)に直結されているため,常に前輪と比例して回転しており,低速時にはクリープ現象を発生させる。また,減速及び制動時には発電機として働くことで,エネルギを回収している。
(4)図のようなロータの位置のとき,U相ポール先端をN極,V相ポール先端をS極,W相のポール先端をN極にすると,ロータには右回転方向のトルクが発生する。
解く
(1)ステータ・コイルに,図のように三相に交流電流を流すと,モータ内に回転磁界が発生し,この回転磁界をロータの回転位置,速度に合わせて制御することにより,ロータに配置された永久磁石が回転磁界の作用を受け,トルクが発生する。
適切
ここで,ロータを左回転させる場合.図のようなロータの位置のときには, U 相ポール先端を N極, V 相ポール先端を S極, W 相のポール先端は N極にすると,左回転方向にトルクが発生する。これは U 相ポール( N 極)がロータの N 極と反発し, V 相ポール(S極)がロータのS極と反発し, W 相ポール( N 極)がロータのS極を吸引するためである。
(2)ロータに発生するトルクは,電流の大きさにほぼ比例し,ロータの回転速度は,交流電流の周波数で制御する。
適切
(3)モータは,減速機を介して前輪(駆動輪)に直結されているため,常に前輪と比例して回転しており,低速時にはクリープ現象を発生させる。また,減速及び制動時には発電機として働くことで,エネルギを回収している。
適切
(4)図のようなロータの位置のとき,U相ポール先端をN極,V相ポール先端をS極,W相のポール先端をN極にすると,ロータには右回転方向のトルクが発生する。
不適切
左回転方向のトルクが発生
よって答えは 4