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図に示すFET電子スイッチ(Power・MOS-FET)を用いたオート・エアコンのブロア・モータの駆動回路の点検に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
問題補足
(1)駆動条件時,V1とV2の電圧の合計が12Vより低い場合は,駆動電源線,駆動線,駆動アース線,ボデ―・アースなどの異常が考えられる。
(2)駆動停止条件時,V1に12Vの電圧の発生がなくV2に12Vの電圧が発生している場合は,オート・エアコンECUもしくはFET電子スイッチの異常が考えられる。
(3)FET電子スイッチを駆動停止時(デューティ比0%)⇒Full駆動時(デューディ比100%)まで変化させたとき,V1の電圧が図2の破線のようにリニアに変化し,V2の電圧が図3の破線のようにリニアに変化すれば,ECU本体,駆動電源線,駆動線,駆動信号線には,断線及び短絡(地絡)がなく,駆動アース線及びボデ―・アースには断線はないと考えられる。
(4)モータをデューティ比80%駆動で制御しているときにアナログ式サーキット・テスタでV1を測定したところ,約2.4Vの電圧が発生する場合は,FET電子スイッチの異常が考えられる。
解く
(1)駆動条件時,V1とV2の電圧の合計が12Vより低い場合は,駆動電源線,駆動線,駆動アース線,ボデ―・アースなどの異常が考えられる。
適切
図の赤星印の部分で抵抗が発生した場合、そこで電圧降下が発生するためV1+V2+抵抗=12Vとなる。
故に問題文のとおりである。
(2)駆動停止条件時,V1に12Vの電圧の発生がなくV2に12Vの電圧が発生している場合は,オート・エアコンECUもしくはFET電子スイッチの異常が考えられる。
適切
駆動停止条件時
正常時:G~S間電位差0,V1電圧12V,V2電圧0V
オート・エアコンECU本体の異常:マイコンや駆動回路の異常でGへ電圧が発生していれば考えられる。
FET電子スイッチの異常:D~S間短絡なら考えられる
(3)FET電子スイッチを駆動停止時(デューティ比0%)⇒Full駆動時(デューディ比100%)まで変化させたとき,V1の電圧が図2の破線のようにリニアに変化し,V2の電圧が図3の破線のようにリニアに変化すれば,ECU本体,駆動電源線,駆動線,駆動信号線には,断線及び短絡(地絡)がなく,駆動アース線及びボデ―・アースには断線はないと考えられる。
適切
問題文は正常であるという表現の別形態である。
(4)モータをデューティ比80%駆動で制御しているときにアナログ式サーキット・テスタでV1を測定したところ,約2.4Vの電圧が発生する場合は,FET電子スイッチの異常が考えられる。
不適切
モータをデューティ比80%駆動で制御
デューティ比80%の駆動:V2電圧平均値
12×0.8=9.6
よってV1電圧の平均値:12-9.6=2.4
よってFET電子スイッチは正常である。
よって答えは 4