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高膨張比サイクル(アトキンソン・サイクル)ガソリン・エンジンに関する記述について,適切なものは次のうちどれか。
(1)モータによる補助力が得られるため,エンジンの最高出力や回転速度を低く抑えることができるので,パラレル・シリーズ・ハイブリッド・システムには,高膨張比サイクル(アトキンソン・サイクル)のエンジンを使用でき,さらに,エンジンの低摩擦化などによる,低燃費志向の高効率エンジンを使用できる。
(2)既存エンジンは,圧縮行程容積と燃焼(膨張)行程容積がほぼ同一のため,圧縮比と膨張比は基本的に同一となる。このため,膨張比を高めようとすると圧縮比も高くなり,ノッキングの発生が避けられず膨張比を高めることには限界があるため,インテーク・バルブが閉じる時期を早くして,圧縮行程が始まる初期は(ピストンが上昇を始めたときには),シリンダ内に吸入した空気を一部インテーク・マニホールド側に戻し,圧縮の開始を実質的に遅らせることで,実圧縮比を高めることなく,高い膨張比を得ることができる。
(3)スロットル・バルブ開度を大きくすることが可能となり,部分負荷時にインテーク・マニホールド負圧を大きくできるため,吸気損失も低減できる。
(4)同排気量エンジンを搭載したガソリン・エンジン車に対して,10・15モードにおいて低燃費を達成すると共に, CO2 の発生量を1/10にすることができ、CO,HC,NOxの排出量を規制値の約1/2に削減することができる。
解く
(1)モータによる補助力が得られるため,エンジンの最高出力や回転速度を低く抑えることができるので,パラレル・シリーズ・ハイブリッド・システムには,高膨張比サイクル(アトキンソン・サイクル)のエンジンを使用でき,さらに,エンジンの低摩擦化などによる,低燃費志向の高効率エンジンを使用できる。
適切
(2)既存エンジンは,圧縮行程容積と燃焼(膨張)行程容積がほぼ同一のため,圧縮比と膨張比は基本的に同一となる。このため,膨張比を高めようとすると圧縮比も高くなり,ノッキングの発生が避けられず膨張比を高めることには限界があるため,インテーク・バルブが閉じる時期を早くして,圧縮行程が始まる初期は(ピストンが上昇を始めたときには),シリンダ内に吸入した空気を一部インテーク・マニホールド側に戻し,圧縮の開始を実質的に遅らせることで,実圧縮比を高めることなく,高い膨張比を得ることができる。
不適切
インテーク・バルブが閉じる時期を遅くして,
(3)スロットル・バルブ開度を大きくすることが可能となり,部分負荷時にインテーク・マニホールド負圧を大きくできるため,吸気損失も低減できる。
不適切
インテーク・マニホールド負圧を小さくできる
(4)同排気量エンジンを搭載したガソリン・エンジン車に対して,10・15モードにおいて低燃費を達成すると共に, CO2 の発生量を1/10にすることができ、CO,HC,NOxの排出量を規制値の約1/2に削減することができる。
不適切
(4)同排気量エンジンを搭載したガソリン・エンジン車に対して,10・15モードにおいて低燃費を達成すると共に, CO2 の発生量を1/2にすることができ、CO,HC,NOxの排出量を規制値の約1/10に削減することができる。
解答(1)