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スチール・ベルト式無段変速機(CVT):平成27年3月実施1級小型問題30

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↑リンク腕試し過去問で

 

スチール・ベルト式無段変速機(CVT)に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。


(1)前進及び後退の切り替えは,プライマリ・プーリとセカンダリ・プーリの間にダブル・ピ二オン式遊星歯車及び湿式多板装置(フォワード・クラッチ,リバース・ブレーキ)を設け,この湿式多板装置を作動(締結,解放)させることで行っている。


(2)リバース・シグナル・バルブは,各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替えることで,フォワード時とリバース時でライン・プレッシャに差圧を発生させており,また,P,RレンジでのON・OFFソレノイド・バルブのフェイルセーフ時のロックアップ誤作動を防止している。


(3)P及びNレンジでは,フォワード・クラッチ及びリバース・ブレーキ共に解放状態にあるため,駆動力は伝達されない。また,Pレンジでは,セレクト・レバーと連動しているパーキング・ポールがパーキング・ギヤとかみ合い,セカンダリ・プーリを機械的に固定するため,動力伝達系がロック状態になる。


(4)コントロール・バルブに組み付けられているON・OFFソレノイド・バルブは,AT・ECUからの信号により,油圧回路を切り替えるバルブで,OFFのときはフォワード・クラッチ側へ,ONのときはリバース・ブレーキ側に油圧を切り替えている。

解く
(1)前進及び後退の切り替えは,プライマリ・プーリとセカンダリ・プーリの間にダブル・ピ二オン式遊星歯車及び湿式多板装置(フォワード・クラッチ,リバース・ブレーキ)を設け,この湿式多板装置を作動(締結,解放)させることで行っている。
不適切
適切な内容に訂正
(1)前進及び後退の切り替えは,トルク・コンバータとプライマリ・プーリの間にダブル・ピニオン式遊星歯車及び湿式多板装置(フォワード・クラッチ,リバース・ブレーキ)を設け,この湿式多板装置を作動(締結,解放)させることで行っている。

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(2)リバース・シグナル・バルブは,各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替えることで,フォワード時とリバース時でライン・プレッシャに差圧を発生させており,また,P,RレンジでのON・OFFソレノイド・バルブのフェイルセーフ時のロックアップ誤作動を防止している。
不適切
適切な内容に訂正
(2)リバース・シグナル・バルブは,各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替えることで,フォワード時とリバース時でクラッチ・プレッシャに差圧を発生させており,また,P,RレンジでのON・OFFソレノイド・バルブのフェイルセーフ時のロックアップ誤作動を防止している。


コントロール・バルブと役割

セカンダリ・バルブ

セカンダリ・バルブは, AT ・ ECU からの信号によりライン・プレッシャを制御し,スチール・ベルトによるトルクの伝達に必要なライン・プレッシャ(セカンダリ・プレッシャ)を発生させる。

プライマリ・バルブ

プライマリ・バルブは, AT ・ ECU からの信号によりプライマリ・プレッシャを制御し,スチール・べルトによる変速を制御している。

 ON ・ OFF ソレノイド・バルブ

ON ・ OFF ソレノイド・バルブは, AT ・ ECU からの信号により,油圧回路を切り替えるバルブで, OFF のときはフォワード・クラッチ,リバース・ブレーキ側へ, ON のときはトルク・コンバータのロックアップ・クラッチ側に油圧を切り替えている。

デューティ・ソレノイド・バルブ

デューティ・ソレノイド・バルブは, AT ・ ECU からの信号によりデューティ制御され,スリップ・コントロール・バルブを制御して,フォワード・クラッチ,リバース・ブレーキとロックアップ・クラッチの締結,解放を行っている。

クラッチ・プレッシャ・バルブ

クラッチ・プレッシャ・バルブは,ライン・プレッシャを減圧してロックアップ制御,クラッチ制御に要する圧力(クラッチ・プレッシャ)を発生させている。

スリップ・コント口ール・バル

クラッチ・プレッシャをデューティ比に応じた圧力(スリップ・コントロール・プレッシャ)に調圧している。

ルブリケーション・バルブ

潤滑圧が過大になるのを防止している。

スイッチ・バルブ

 ON ・ OFF ソレノイド・バルブからの作動圧により回路を「フォーワード・クラッチ&リバース・ブレーキ制御側」と「ロックアップ制御側」に切り替えている。

マニュアル・バル

各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え,クラッチ・プレッシャをフォワード・クラッチ,リバース・ブレーキに配送している。

リバース・シグナル・バル

各セレクト・ポジションに応じて回路を切り替え,フォワード時とリバース時でクラッチ・プレッシャに差圧を発生させている。

また, P , R レンジでの ON ・ OFF ソレノイド・バルブのフェイルセーフ時のロックアップ誤作動を防止している。

(3)P及びNレンジでは,フォワード・クラッチ及びリバース・ブレーキ共に解放状態にあるため,駆動力は伝達されない。また,Pレンジでは,セレクト・レバーと連動しているパーキング・ポールがパーキング・ギヤとかみ合い,セカンダリ・プーリを機械的に固定するため,動力伝達系がロック状態になる。
適切

(4)コントロール・バルブに組み付けられているON・OFFソレノイド・バルブは,AT・ECUからの信号により,油圧回路を切り替えるバルブで,OFFのときはフォワード・クラッチ側へ,ONのときはリバース・ブレーキ側に油圧を切り替えている。
不適切
適切な内容に訂正
(4)コントロール・バルブに組み付けられているON・OFFソレノイド・バルブは,AT・ECUからの信号により,油圧回路を切り替えるバルブで,ONのときはフォワード・クラッチ側へ,OFFのときはリバース・ブレーキ側に油圧を切り替えている。

 

よって答えは(3)