振動と騒音の防止に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)振動エネルギを熱エネルギに変換することにより振動体(発音体)の振動レベルを減少させる振動抑制(ダンピング)材料は,非拘束型と拘束型に分類される。パネルの振動に非拘束型を用いた場合,振動抑制材料が伸び縮みをすることにより振動が抑制される。
(2)吸音材には,多孔質で通気性の高いグラスウール,フェルト,アスファルト・シートなどがあり,吸音目的に合わせて,単独又は,複数の素材を組み合わせた内装材が使用されている。
(3)一般に吸音材は,高い振動周波数帯の振動体に効果があり,厚くなるほど低い振動周波数も補完する。また,遮音壁は,高い振動周波数ほど遮音しやすく,遮音性能を高めるためには,遮音壁を厚くしたり,ダッシュ・パネル部,ホイール・ハウス部などの遮音壁を二重にするなどの工夫が施されている。
(4)ダイナミック・ダンパは,共振系に重りを直接取り付けることで固有振動数を下げ,共振点からずらすことにより,振動レベルや音圧レベルを小さくするもので,アクセル・ペダルの振動防止などに用いられている。
解く
(1)振動エネルギを熱エネルギに変換することにより振動体(発音体)の振動レベルを減少させる振動抑制(ダンピング)材料は,非拘束型と拘束型に分類される。パネルの振動に非拘束型を用いた場合,振動抑制材料が伸び縮みをすることにより振動が抑制される。
適切
(2)吸音材には,多孔質で通気性の高いグラスウール,フェルト,アスファルト・シートなどがあり,吸音目的に合わせて,単独又は,複数の素材を組み合わせた内装材が使用されている。
適切
(3)一般に吸音材は,高い振動周波数帯の振動体に効果があり,厚くなるほど低い振動周波数も補完する。また,遮音壁は,高い振動周波数ほど遮音しやすく,遮音性能を高めるためには,遮音壁を厚くしたり,ダッシュ・パネル部,ホイール・ハウス部などの遮音壁を二重にするなどの工夫が施されている。
適切
吸音材
(4)ダイナミック・ダンパは,共振系に重りを直接取り付けることで固有振動数を下げ,共振点からずらすことにより,振動レベルや音圧レベルを小さくするもので,アクセル・ペダルの振動防止などに用いられている。
不適切
適切な内容に訂正
(4)マス・ダンパは,共振系に重りを直接取り付けることで固有振動数を下げ,共振点からずらすことにより,振動レベルや音圧レベルを小さくするもので,アクセル・ペダルの振動防止などに用いられている。
よって答えは(4)