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圧縮天然ガス(CNG)自動車:平成27年3月実施1級小型問題15

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圧縮天然ガス(CNG)自動車に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。


(1)一般的に,自動車用燃料のCNGには,オクタン価が高く,アンチノッキング性に優れた「13A」が用いられているため,エンジンの高圧縮化が可能となる。また,CNGは燃焼時のCO2発生量が石油系燃料に比べて少なく,SOX,すす及び水蒸気の発生がないという利点がある。


(2)ガス・ボンベ(容器)は一般的に,高圧ガス保安法の規定により充てん可能期限(ボンベの使用期限)がボンベ製造日より15年と規定され,ボンベ製造日又は,検査日から初回は4年以内にボンベの再検査を受けなくてはならない。


(3)エンジンを始動すると,CNGボンベ側とエンジン側の燃料遮断弁が開き,CNG燃料は高圧のまま5ウェイ・コネクタを通り,手動燃料遮断弁(通常は開),更に,燃料フィルタを通過し,CNGレギュレ一夕に送られる。


(4)CNGレギュレータは,CNGボンベから高圧(約20MPa)で送られてきたCNGを適正噴射圧へ調整減圧するもので,一次側レギュレ一夕室(高圧室)と二次側レギュレ一夕室に分かれており,それぞれの室に減圧用のレギュレ一夕・バルブ(圧力調整弁)が設けられている。


解く
(1)一般的に,自動車用燃料のCNGには,オクタン価が高く,アンチノッキング性に優れた「13A」が用いられているため,エンジンの高圧縮化が可能となる。また,CNGは燃焼時のCO2発生量が石油系燃料に比べて少なく,SOX,すす及び水蒸気の発生がないという利点がある。
不適切
自動車用燃料としての CNG
天然ガスを常温下での取り扱いを容易にするため, LNG をいったん気体に戻したあと,約 20 MPa に高圧縮し,容積効率を上げたものである。
CNG の種類(注参照)は数種類あるが自動車用燃料としては,一般的に「 13 A 」が用いられている。その特徴はオクタン価が高く,アンチノッキング性に優れるため,エンジンの高圧縮化が可能となる。
(注) CNG 燃料は現在, 13A 12A 6A , 6B . 5A の 5 種類がある。
CNG は燃焼時の CO2 発生量が石油系燃料に比べて少なく, SOx やすすの発生はなく,ランニング・コストは,ガソリン> LPG > 軽油CNG の順であり,一番安価である。
・しかし,気体であるためガソリンなどの液体燃料に比べ,車両搭載効率が低くなる。また,燃焼時に水蒸気の発生が多く,排気系の防錆対応を強化しなければならないという短所もある。

 

(2)ガス・ボンベ(容器)は一般的に,高圧ガス保安法の規定により充てん可能期限(ボンベの使用期限)がボンベ製造日より15年と規定され,ボンベ製造日又は,検査日から初回は4年以内にボンベの再検査を受けなくてはならない。
適切
充てん可能期限及び検査有効期限
 燃料用ガス・ボンべは永久的に使用できるわけではなく,高圧ガス保安法の規定により充てん可能期限(ボンべの使用期限)がボンベ製造日より,15年と規定されている。また,自動車に搭載するガス・ボンべは,ボンべ製造日又はボンべ検査日から 1 年以内に搭載することになっている。ただし,ボンべの保存状態が良ければ 1 年以上経過したボンべでも搭載は可能である。
 
再検査
 ボンべ製造日又は,検査日から初回は 4 年以内,その後は 2 年 1 ケ月ごとにボンべ再検査を受けなくてはならない。なお,ガス・ボンべの再検査は車載状態で行うこと。
ボンベの残留圧力の確認(漏えい試験に 12 MPa 以上を必要),また,容器証票と車両貼付の車載容器の証票の記載番号などが同一であることの確認を実施し,その上で容器の検査を行うこと。
なお,証票には以下に示す様式第1~4がある。

(3)エンジンを始動すると,CNGボンベ側とエンジン側の燃料遮断弁が開き,CNG燃料は高圧のまま5ウェイ・コネクタを通り,手動燃料遮断弁(通常は開),更に,燃料フィルタを通過し,CNGレギュレ一夕に送られる。
適切

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(4)CNGレギュレータは,CNGボンベから高圧(約20MPa)で送られてきたCNGを適正噴射圧へ調整減圧するもので,一次側レギュレ一夕室(高圧室)と二次側レギュレ一夕室に分かれており,それぞれの室に減圧用のレギュレ一夕・バルブ(圧力調整弁)が設けられている。
適切

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よって答えは(1)