外部診断器でダイアグノーシス・コードを確認したところ,「水温センサ系統」を表示した:平成29年3月実施1級小型問題33
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図1に示す特性を持つ図2の水温センサ回路において,エンジン警告灯が点灯したので,外部診断器でダイアグノーシス・コードを確認したところ,「水温センサ系統」を表示した。図をもとに外部診断器を用いて故障診断を行った診断結果として,適切なものは次のうちどれか。
問題補足
(1)外部診断器の水温表示が「-40℃」で,コネクタAを外して端子②と端子④を短絡させたときに表示が「-40℃」のまま変化しなかった場合,水温センサの断線は考えられるが,信号線の断線,アース線の断線は考えられない。
(2)外部診断器の水温表示が「140℃」で,コネクタAを外したときに表示が変化せず,コネクタBを外したときに表示が「-40℃」に変化した場合,信号線の断線は考えられるが,アース線の断線は考えられない。
(3)外部診断器の水温表示が「-40℃」で,コネクタAを外したときに表示が変化せず,コネクタBを接続した状態で端子⑤と端子⑦を短絡させたときに表示が「140℃」に変化した場合,信号線とアース線との線間短絡は考えられるが,エンジンECUの不良は考えられない。
(4)外部診断器の水温表示が「140℃」で,コネクタAを外したときに表示が「-40℃」に変化した場合,水温センサの内部短絡は考えられるが,コネクタA内の端子②と端子④の短絡は考えられない。
解く
(1)外部診断器の水温表示が「-40℃」で,コネクタAを外して端子②と端子④を短絡させたときに表示が「-40℃」のまま変化しなかった場合,水温センサの断線は考えられるが,信号線の断線,アース線の断線は考えられない。
不適切
水温センサの断線:考えられない
信号線の断線:考えられる
アース線の断線:考えられる
(2)外部診断器の水温表示が「140℃」で,コネクタAを外したときに表示が変化せず,コネクタBを外したときに表示が「-40℃」に変化した場合,信号線の断線は考えられるが,アース線の断線は考えられない。
不適切
信号線の断線:考えられない
アース線の断線:考えられない
(3)外部診断器の水温表示が「-40℃」で,コネクタAを外したときに表示が変化せず,コネクタBを接続した状態で端子⑤と端子⑦を短絡させたときに表示が「140℃」に変化した場合,信号線とアース線との線間短絡は考えられるが,エンジンECUの不良は考えられない。
不適切
信号線とアース線との線間短絡:考えられない
エンジンECUの不良:考えられない(アース系統の断線系:考えられない,短絡系:正常時と同じで考えられない)
(4)外部診断器の水温表示が「140℃」で,コネクタAを外したときに表示が「-40℃」に変化した場合,水温センサの内部短絡は考えられるが,コネクタA内の端子②と端子④の短絡は考えられない。
適切
水温センサの内部短絡:考えられる
コネクタA内の端子②と端子④の短絡:考えられない
よって答えは(4)