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リニアDCブラシレス・モータ(三相交流の小規模のアクチュエータ)の駆動回路に関する記述:平成29年3月実施1級小型問題10

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電子制御式スロットル装置などに用いられている図1の駆動電圧波形を示す図2のリニアDCブラシレス・モータ(三相交流の小規模のアクチュエータ)の駆動回路に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
問題補足

 

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(1)リニアDCブラシレス・モータの駆動回路の異常検知は,駆動信号電圧に基づき,診断回路(シャント抵抗両端の電圧検出)によりマイコンが検出している。モータのロックが発生した場合,シャント抵抗両端に異常電圧が掛かるため,マイコンは,診断信号電圧が閾値をアップ・エッジする電圧を検出して異常検知を行う。
(2)ECUは,駆動回路内のインバータで直流を三相交流に変換している。また,マイコンの信号電圧に基づき,駆動回路でブラシレス・モータの回転方向と駆動力を制御している。
(3)リニアDCブラシレス・モータの駆動速度は,ホール素子などのF/Bセンサを用いて,ECUがU相,V相,W相の各相の電流を検出して算定する。
(4)リニアDCブラシレス・モータのCW駆動時は,U相→V相,V相→W相,W相→U相の周期で電流が流れ,CCW駆動時はU相→W相,W相→V相,V相→U相の周期に電流が流れる。

解く
シャント抵抗

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抵抗器を直列に接続した回路において、抵抗器の両端の電位差(電圧降下)を検出し、オームの法則を利用することで回路に流れる電流値を測定します。

 

(1)リニアDCブラシレス・モータの駆動回路の異常検知は,駆動信号電圧に基づき,診断回路(シャント抵抗両端の電圧検出)によりマイコンが検出している。モータのロックが発生した場合,シャント抵抗両端に異常電圧が掛かるため,マイコンは,診断信号電圧が閾値をアップ・エッジする電圧を検出して異常検知を行う。
適切

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(2)ECUは,駆動回路内のインバータで直流を三相交流に変換している。また,マイコンの信号電圧に基づき,駆動回路でブラシレス・モータの回転方向と駆動力を制御している。
適切

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UVWへの電流を流す順序を変える→回転方向を制御

コイルに流れる電流を制御する(インバータ回路)→駆動力を制御
(3)リニアDCブラシレス・モータの駆動速度は,ホール素子などのF/Bセンサを用いて,ECUがU相,V相,W相の各相の電流を検出して算定する。
不適切
適切な内容に訂正
(3)リニアDCブラシレス・モータの駆動速度は,ホール素子などのF/Bセンサを用いて,ECUがU相,V相,W相の各相の磁束を検出して算定する。


(4)リニアDCブラシレス・モータのCW駆動時は,U相→V相,V相→W相,W相→U相の周期で電流が流れ,CCW駆動時はU相→W相,W相→V相,V相→U相の周期に電流が流れる。
適切
CW駆動

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CCW駆動

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よって答えは(3)