フューエル・ポンプ用DCブラシ・モータのモータ・スイッチング・リレー回路の点検:平成29年3月実施1級小型問題6
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図1に示す駆動電圧特性をもつ図2のフューエル・ポンプ用DCブラシ・モータのモータ・スイッチング・リレー回路の点検に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
問題補足
(1)IG・ONの駆動停止条件時のV3が0Vの場合,モータ・スイッチング・リレーのコイルの断線,モータ・スイッチング・リレーのコイルの短絡(地絡),駆動信号線の断線,駆動信号線の短絡(地絡),エンジンECU本体の異常は考えられるが,エンジンECUアース線の断線は考えられない。
(2)駆動条件時のV2が約11Vの場合,抵抗(R)の両端間の短絡,駆動信号線の断線は考えられない。
(3)駆動条件時のV2が約12Vの場合,抵抗(R)の両端間の短絡は考えられるが,モータ・スイッチング・リレーのコイルの断線は考えられない。
(4)駆動条件時のV1が0Vの場合,電源線(抵抗(R)を含む)の断線,電源線(抵抗(R)を含む)の短絡(地絡)は考えられるが,エンジンECU内の駆動回路の異常は考えられない。
解く
正常時の電圧分布
(1)IG・ONの駆動停止条件時のV3が0Vの場合,モータ・スイッチング・リレーのコイルの断線,モータ・スイッチング・リレーのコイルの短絡(地絡),駆動信号線の断線,),エンジンECU本体の異常は考えられるが,エンジンECUアース線の断線は考えられない。
適切
モータ・スイッチング・リレーのコイルの断線:考えられる
モータ・スイッチング・リレーのコイルの短絡(地絡):考えられる
駆動信号線の断線:考えられる
駆動信号線の短絡(地絡):考えられる
エンジンECU本体の異常:考えられる
何でも考えられる。
エンジンECUアース線の断線:考えられない
(2)駆動条件時のV2が約11Vの場合,抵抗(R)の両端間の短絡,駆動信号線の断線は考えられない。
適切
抵抗(R)の両端間の短絡:考えられない
駆動信号線の断線:考えられない
(3)駆動条件時のV2が約12Vの場合,抵抗(R)の両端間の短絡は考えられるが,モータ・スイッチング・リレーのコイルの断線は考えられない。
不適切
抵抗(R)の両端間の短絡:考えられない
モータ・スイッチング・リレーのコイルの断線:考えられる
(4)駆動条件時のV1が0Vの場合,電源線(抵抗(R)を含む)の断線,電源線(抵抗(R)を含む)の短絡(地絡)は考えられるが,エンジンECU内の駆動回路の異常は考えられない。
適切
電源線(抵抗(R)を含む)の断線:考えられる
電源線(抵抗(R)を含む)の短絡(地絡):考えられる
エンジンECU内の駆動回路の異常:考えられない
断線系
短絡系:正常時と変わらない
よって答えは(3)