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コモン・レール式高圧燃料噴射システム:平成30年3月実施1級小型問題11

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コモン・レール式高圧燃料噴射システムに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。


(1)インナ・カム機構を採用したサプライ・ポンプには,ポンプ内部のインナ・カムの内側に二つのプランジャ・システムが配置されており,一方が吸入行程のとき,もう一方は圧送行程になる構造である。インナ・カムが180度回転する毎に燃料が圧送されるため,安定した燃料供給が行える。


(2)エンジンECUは,アクセル開度とエンジン回転速度をもとに目標噴射圧を算出し,レール圧センサの検出値が目標値になるように,フィード・ポンプとプランジャ間に設けられたサクション・コントロール・バルブにON・OFF信号を送ることで,ポンプ室内に吸入する燃料の量を制御している。


(3)電磁弁制御式インジェクタは,エンジンECUからのON・OFF信号により電磁弁が開閉され,燃料噴射時期及び噴射量が制御されている。インジェクタ内部のコマンド・ピストンは,ノズル・ニードルと連動しており,コマンド・ピストンの上下移動によりノズル・ニードルの開閉を行う。


(4)エンジンECUにおけるメイン及びパイロットの燃料噴射量の補正において,冷却水温が低いときは,燃料噴射量を増量することで冷間時の運転性を向上させており,また,吸入空気温度が低いときは,空気密度が高くなるため燃料噴射量の増量を行い,吸気圧力が低いときは,吸入空気量が少ないため燃料噴射量を減量する。

 

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