CAN通信システム:平成30年3月実施1級小型問題5
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CAN通信システムに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)エンジン&AT・ECUがCANバス上にある他のECUからの送信データ(TxD)の情報を受信する場合,エンジン&AT・ECU内では,CANトランシーバを介してCANコントローラの受信データ(RxD)窓口からデータを受信してマイコンに入力している。
(2)オシロスコープによるCANバス・ラインの点検では,バス・ラインの断線,ノイズの混入,短絡及び終端抵抗の確認が可能であるが,サーキット・テスタによる点検では,バス・ラインの断線,短絡及び終端抵抗の確認はできない。
(3)CAN通信の物理仕様の規格は,データ・リンク層と物理層があり,データ・リンク層では,電気信号からデータ構成に関わるフレームへの変換,送信データの優先順位の管理,メッセージの受け渡し報告,エラーの検出や確認判定及びCANバス特性の定義を,物理層では,物理的な特性や仕様としてのbitの同期,タイミング,トランシーバの定義を行っている。
(4)高速側CANバス・ラインに設けられている2個の「終端抵抗」は,通信信号を安定化させるために装着されており,サブ・バス・ラインに接続されているECUに内蔵されている。
解く
(1)エンジン&AT・ECUがCANバス上にある他のECUからの送信データ(TxD)の情報を受信する場合,エンジン&AT・ECU内では,CANトランシーバを介してCANコントローラの受信データ(RxD)窓口からデータを受信してマイコンに入力している。
適切
(2)オシロスコープによるCANバス・ラインの点検では,バス・ラインの断線,ノイズの混入,短絡及び終端抵抗の確認が可能であるが,サーキット・テスタによる点検では,バス・ラインの断線,短絡及び終端抵抗の確認はできない。
不適切
適切な内容に訂正
オシロスコープによるCANバス・ラインの点検では,ノイズの混入,デジタル信号波形の確認が可能であり,サーキット・テスタによる点検では,バス・ラインの断線,短絡及び終端抵抗の確認が可能である。
外部診断器以外の点検は,オシロスコープを活用した CAN バス・ラインへのノイズ混入とデジタル信号波形の確認が可能である。
この信号電圧波形の確認の点検は,目安程度のものであるが経験を積むと推測の領域は深くなる。また,サーキット・テスタによる点検では,バス・ラインの断線,短絡及び終端抵抗の確認が可能である。
(3)CAN通信の物理仕様の規格は,データ・リンク層と物理層があり,データ・リンク層では,電気信号からデータ構成に関わるフレームへの変換,送信データの優先順位の管理,メッセージの受け渡し報告,エラーの検出や確認判定及びCANバス特性の定義を,物理層では,物理的な特性や仕様としてのbitの同期,タイミング,トランシーバの定義を行っている。
不適切
適切な内容に訂正
データ・リンク層では,電気信号からデータ構成に関わるフレームへの変換,送信データの優先順位の管理,メッセージの受け渡し報告,エラーの検出や確認判定の定義を,物理層では,物理的な特性や仕様としてのbitの同期,タイミング,トランシーバ及びCANバス特性の定義を行っている。
※言葉足らずを不適切といわれてもなぁ・・・
(4)高速側CANバス・ラインに設けられている2個の「終端抵抗」は,通信信号を安定化させるために装着されており,サブ・バス・ラインに接続されているECUに内蔵されている。
不適切
適切な内容に訂正
高速側CANバス・ラインに設けられている2個の「終端抵抗」は,通信信号を安定化させるために装着されており,メイン・バス・ラインに接続されているECUに内蔵されている。
よって答えは(1)