磁気抵抗素子式(半導体式)の車輪速センサを用いたABS回路の点検:令和2年3月実施1級小型問題18
pussycat-quiet-saiki-0874.ssl-lolipop.jp
図の磁気抵抗素子式(半導体式)の車輪速センサを用いたABS回路の点検において,ロータを一定速度で回転させたときに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)V1に信号電圧が発生しない場合,信号線の短絡(地絡),ABS・ECUの異常が考えられる。
(2)V3とV4の電圧値が異なる場合,信号線の断線が考えられるが,信号線の短絡(地絡)は考えられない。
(3)V5に電圧が発生し,V6に電圧が発生しない場合,信号アース線の断線は考えられるが,ABS・ECUの異常は考えられない。
(4)V1とV2の電圧値が異なる場合,信号線の断線が考えられるが,信号アース線の断線は考えられない。
解く
正常な回路
(1)V1に信号電圧が発生しない場合,信号線の短絡(地絡),ABS・ECUの異常が考えられる。
信号線の短絡(地絡):考えられる
ABS・ECUの異常:考えられる
(1)は適切
(2)V3とV4の電圧値が異なる場合,信号線の断線が考えられるが,信号線の短絡(地絡)は考えられない。
信号線の断線:考えられる
信号線の短絡(地絡):考えられない
(2)は適切
(3)V5に電圧が発生し,V6に電圧が発生しない場合,信号アース線の断線は考えられるが,ABS・ECUの異常は考えられない。
信号アース線の断線:考えられる
ABS・ECUの異常:考えられない
(3)は適切
(4)V1とV2の電圧値が異なる場合,信号線の断線が考えられるが,信号アース線の断線は考えられない。
信号線の断線:考えられる
信号アース線の断線:考えられる
(注意)V1は回路が成立せず電圧が発生しない
(4)は不適切
よって答えは(4)